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2015.08.29
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カテゴリ: 自閉症関連


発達障害は障害ではなく「才能」




子どものADHD、アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラム、学習障害などはもちろん、大人のADHD、大人のアスペルガーも含めた「発達障害」が日本で増えている。周囲に発達障害が見られるのは、むしろ普通という時代に入ってきている。

●発達障害のなかに、愛着障害が紛れている

 従来、発達障害は遺伝の影響が強いといわれてきた。しかし、それだけでは、急激な増加の説明はつかない。

 そこで一時、「水銀説」が唱えられた。食事などによって水銀が身体に入り込み、発達障害を引き起こしているという説だ。しかし現在、水銀の影響は、専門家の間では否定的な見解が一般的となっている。

 他にも、「超男性脳仮説」や「高齢出産の増加」が一因ではないかといわれているが、ここに来て「愛着障害」の注目度が増している。

 発達障害のなかに、愛着障害が紛れているというのだ。

 つまり、発達障害には遺伝だけでなく、育ちも大きく影響することが分かってきたのだ。

●不安定な愛着が、発達障害を増やしている

 愛着とは、「育ての親と子どもとの絆」のことで、愛着障害は愛着に問題があるために起こる。幼少期、母親が愛情をもって我が子を世話し、母乳を与え、十分にスキンシップすることで、愛着は育まれていく。

 愛着が十分に形成されないことは、成長や発達にも深刻な影響を及ぼし、生命さえも脅かすことが分かっている。

 愛着が極めて不安定な場合、成長や発達が遅れ、知能が低くなる傾向があり、抵抗力が低いために幼くして死亡する割合も高くなる。

 愛着を土台に、その後の情緒的、認知的、行動的、社会的発達が進んでいく。そのため、不安定な愛着は、ときに発達障害や、発達障害に似た症状を引き起こすのだ。

 遺伝が主原因の発達障害でも、不安定な愛着が症状に拍車をかけているケースは少なくないという。

●なぜ途上国に発達障害が少ないのか

 興味深いのは、途上国には発達障害が極めて少ないことだ。アメリカ、ヨーロッパ、日本で発達障害が増える一方で、途上国はまったく増えていない。特に、先進国の貧困層に多いADHDが、それ以上に貧乏なはずの途上国ではほとんど見られない。一見不思議なことだ。

 理由は「養育環境」にあると見られている。

 途上国の社会では、母と子の絆、家族の絆、共同体の絆が強い。

 父親や共同体のバックアップが万全で、母親はそのなかで安心して子どもを育てることができるから、愛着が安定する。

 こうした親や家族、共同体との絆がしっかりとした社会では、不利な遺伝子をもっていても、愛着が不安定になることが抑えられることにより、行動上の問題も出にくいのだ。

 対して、先進国では核家族化が進み、家族や共同体のバックアップも不十分だから、すべてが母親の養育スタイルにかかっており、母親が不安定だと愛着も不安定になってしまう。

 母親にとって子育てが難しい社会なのだ。

 先進国に発達障害が多い原因の一つは、こうして愛着が不安定になりやすく、不利な遺伝子が発現しやすい環境になっていることだと考えられる。

●ちょっとした指導で、母親は変わる

 では、先進国で安定した愛着を育むにはどうしたらよいのだろうか。

 安定型を示す子供の母親は、子どもが困っていると、素早くそれを察知して救いの手を差し伸べ、子どもが歓びの声を上げると、それにすかさず応答する。

 つまり、スキンシップを盛んに行い、豊かな反応を返すことが、母親と子供の関係を安定させるのだ。

 これは別にそれほど難しいことではなく、少し学べば、多くの母親が上達することだ。ちょっとした指導を行うだけで、母親のかかわり方が変わり、子どもの愛着パターンにまで影響が及ぶ。

 こうした働きかけによって、今後は発達障害を減らしていくことが十分に可能だ。

●障害ではない。タイプが違うだけだ

 もう一つ大事なのは、発達障害を「障害と考えない」ことだ。

 別の見方をすれば、発達障害とは、得意な情報処理のタイプが異なるだけである。

 社会的な能力の発達が良いタイプは「聴覚言語型」で、発達障害を起こしやすいタイプは「視覚空間型」「視覚言語型」だ。

 この違いに注目すると、発達障害は障害ではなく、「才能」とみることができる。事実、視覚空間型は運動が得意で、職人、技術者、芸術家、スポーツ選手などに向いているし、視覚言語型は論理や数学に強く、学者や研究者、エンジニアなどが合っている。

 子育てで最も重要なことは、愛着を安定させると共に、こうした長所に着目し、特性を活かしていくことだ。

 養育環境と情報処理タイプの違いを重視すれば、先進国でも発達障害を減らしていけるだろう。今後の成果を期待したい。

【参考文献】
『発達障害と呼ばないで』岡田尊司/幻冬舎新書

【マイナビニュース   http://news.mynavi.jp/news/2015/08/28/551/


子どもの家庭環境は大切ですね。

心身とも安定した日常で人も育つものですね。





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Last updated  2015.09.12 09:20:28
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