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ケネディ元米大統領には5人の妹がいた。
長女はローズマリーさん。知的障害があった。
両親は彼女が23歳の時、脳の一部を切除するロボトミー手術を受けさせた。
名門ケネディ家の体面に傷が付くのを恐れたという
▼ローズマリーさんは手術後、話すことや歩行が困難になる。
86歳で死去するまで施設で過ごした。
ロボトミー手術は人権侵害との批判が高まり、
効果的な向精神薬が普及したため廃れた
▼非人道的な手術で豊かな人生を奪われたという意味では同じだろう。
旧優生保護法下で知的障害を理由に不妊手術を強制された問題である。
宮城県の女性2人が国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、
仙台地裁は旧法は違憲とする一方、
賠償請求できる期間が過ぎたとして訴えを退けた
▼違憲なのに国の責任を問わないのは、市民感覚からは理解し難い。
裁判長は
「令和の時代は何人も差別なく幸福を追求できる社会となり得るように」
と付言したが、
昭和から差別に苦しむ原告にすれば
置き去りにされた感が拭えないに違いない
▼被害者には、4月施行の救済法で
国の責任や違憲性を明示していない点や一時金の額への不満がある。
国が過去、現在の責任に真正面から向き合わなければ、きっと禍根を残す。
過去の歴史がそれを物語っているように思う。
(2019.5.30)
[河北新報]
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