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浜松医科大(浜松市東区)精神医学講座の
山末英典教授と他の6国立大の共同研究チームは21日までに、
自閉症やアスペルガー症候群といった発達障害の総称
「自閉スペクトラム症(ASD)」
の世界初の治療薬として承認申請を目指す
「改良型オキシトシン経鼻スプレー」の治験を行い、
コミュニケーション障害などの症状改善の有効性を確認した。
英学術誌「ブレイン」で近く発表する。
ASDの治療法は確立していないが、
治験の結果は治療薬の実用化に一歩近づく成果という。
山末教授らは脳から分泌されるホルモン「オキシトシン」に
人との信頼関係を築きやすくする効果があることに注目。
これまでも国内外の臨床試験で
同ホルモンの製剤にASDの改善効果があることは確認済みだったが
「反復投与すると効果がなくなる」
との報告もあった。
そこで山末教授は製薬会社と共同で、
従来の薬より脳に取り込まれやすい改良型製剤を開発した。
ASDと診断された18歳以上の男性約100人に浜松医科大や東大、
大阪大などの7大学病院で4週間、反復投与した。
参加者には薬を低用量で1日1回(3単位)と同2回(6単位)、
高用量で1日1回(10単位)と同2回(20単位)の4パターンのいずれかで投与。
別途4週間のプラセボ(偽薬)投与も行い、症状改善を比較した。
その結果、低用量の1日6単位を反復投与した人が最も効果が高かった。
従来の製剤による臨床試験で投与1回に限定して改善効果がみられた量と比べ、
反復投与には半分以下の低量で効果があると確認された。
山末教授は
「今後はさらに有意なデータを示すために300人程度の大きな治験をしたい」
と話す。
改良薬の承認申請には数年程度かかる見通しという。
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