読売巨人軍をV9に導いた 川上哲治
監督のこと。
「打撃の神様」「ボールが止まって見える」「哲(鉄)のカーテン」「石橋を叩いても
渡らない」などなど、川上さんを表す言葉は様々ある。ただボクが今まで知らな
かったエピソードが『伝説のプロ野球選手に会いに行く』(高橋安幸著、白夜書房
刊)に書いてあって、それがとても面白かった。
「野球」に対しての洞察が面白く、またミュージシャンでもある 大瀧詠一
さんが
川上さんに関する逸話をいくつか紹介していた。例えば、こんなこと。
「川上さんの野球はつまらない」と当時はよく言われていた。その代表的な例に
「初回から送りバントをする」戦法がある。でも実はこれ、川上さんなりの究極の
ファンサービスだったと大瀧さんは指摘している。
「面白くない野球でも、堅い野球でもないのよ。ドジャース戦法を取り入れたという
のが通説になっていたけど、実はファンサービスだったんじゃないかと。つまり1番
の柴田が塁に出て、2番がバントなら、『あ、4番の長嶋まで廻る』ってファンは思う
んだよ」
「初回の送りバント」の本質は、「長嶋に廻すための、いわばお膳立てだった」。
「みんな、その、川上さんの深い考えを知らないから、、堅いとか石橋とかって
いうようなことで、形式だけをのちのフォロワーは真似したんじゃないの?
それで犠打の数がクローズアップされたり、おかしなことになっちゃった」
川上さんの采配は「究極のエンターテイメント」だったと言える。
ま、ボクは 長島茂雄
さんよりも、 黒江透修
さんのほうが好きだったけれど。
◇ 黒江透修
の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。
「V9の正遊撃手・黒江透修」
(2007.6.10) →
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