あま野球日記@大学野球

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2011.06.05
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カテゴリ: 大学野球

■今日(6月5日)、東都大学リーグ1部・2部入替戦(1部6位、國學院大vs2部1位、日本大)の2回戦が行われた。1回戦は日本大が4-0で先勝、そして迎えた2回戦は意外な結末が待っていた。以下、日刊スポーツより。

日大 (2部1位)が08年秋以来6季ぶりの1部復帰を決めた。 国学院大 (1部6位)との2回戦は2点差を追う9回、谷康士朗内野手(1年=報徳学園)が満塁走者一掃の三塁打を放つなど、5点を奪って逆転した。仲村恒一監督(51)は「2部の開幕戦(対東農大)と同じ展開になりました。去年の入れ替え戦(3部1位の順大に辛勝)を考えると成長してくれました」と話した。国学院大は鷲尾拓也投手(4年=能代)が6回まで無安打の力投をしながら、最後につかまり、昨秋の初優勝から一転2部への転落となった。  (以上、日刊スポーツ)

日本大  000 000 105 =6
國學大  030 000 001 =4
(日)松本-湊-戸根-○山井-吉田、(國)●鷲尾-中河-杉浦


■神宮への到着が遅れ、ボクがゲームを見始めたのは6回表だった。すでに3-0と國學院大がリードし、 鷲尾拓也 投手(4年、能代高)も初回から無安打ピッチングを続け、この回も内野ゴロ1、外野フライ2と無難に乗り切った。 入替戦特有の緊張感もグラウンドには感じられず 、このまま國學院大が1勝1敗のタイに持ち込むものとボクは思っていた。

ところが、さすがに入替戦は何が起こるか分からない。日本大が7回に3番・ 井上彰吾 (3年、筑陽学園高)の適時打で1点を返すと、次第に「流れ」が日本大に向き始め、そして9回に打線が爆発した。

この回先頭の1番・ 平五陸 (3年、日大山形高)、2番・ 田中健 (4年、筑陽学園高)が連続安打で無死一・三塁のチャンスを作る。たまらず國學院大・ 鳥山康孝 監督がマウンドに向かい、バッテリーに指示をする。投手を交代する様子はない。そしてダグアウトに戻る途中、 「ピッチャーを代えるのが遅いんだよ。負けたら、お前が責任をとれよ~!」 。内野席最前列にいる國學院大OBから、目の前にいる鳥山監督に容赦ない罵声が飛んだ。

その声がマイナスに作用したか、直後から國學院大の歯車が微妙に狂い始める。3番・井上は平凡な一塁ゴロ。だが 真部雄斗 一塁手(2年、鎌倉学園高)がバックホームの構えを見せるものの、それを躊躇。慌てて一塁ベースに駆けたがこれもセーフ。スコアは2点差に。しかも日大は一死一・二塁のチャンスが続く。ここで4番・ 村田穏行 (2年、PL学園高)がしぶとくセンター前に打球を運んで満塁になった。

そして代走で途中出場していた5番・ 谷康士朗 (1年、報徳学園高)が打席に入った。165cm、60kgの小柄な左打者。この打者に大きな当たりはない、なにか小技を仕掛けるかも? とボクは思った。國學院の外野陣はバックホームに備えて前進守備をする。

ところが、だ。谷が初球を叩いた打球は右翼手のはるか頭上を越える大飛球になり、満塁の走者を一掃する三塁打となった。スコアは5-3。意外な打者の一打が日本大に逆転勝利を呼び、結局、1部昇格を決定づけた。


逆転適時3塁打を放った 谷康士朗 のこと。
昨年(2010年)夏、甲子園の決勝で興南高にスコア5-6で敗れた報徳学園高の2番打者だった。9回裏、一死からライト前にヒットを放ち出塁すると、すかさず二盗を狙って捕手の悪送球を誘い、一気に三塁へ達した。だが生還することはできず惜敗した。1部に昇格することで中央大・ 島袋洋奨 との再戦が可能になった。

・甲子園・決勝、三塁に駆ける谷のフォトは こちら
・同じく甲子園・決勝、9回裏の場面をYOU TUBEでも見れます。→ こちら


■日本大と國學院大、実は2008年秋季の入替戦でも対戦している。この時は立場が逆で日本大が1部6位で入替戦に臨み、2部1位の國學院大に敗れ2部に転落した経験がある。今回は、その時のリベンジともいえそうだ。

日本大・ 中村恒一 監督のコメント
9回の大逆転で6季ぶりの1部復帰を決めた 日大 ナインは喜びを爆発させた。ベンチ前で胴上げされた仲村監督は、まずひと言「ほっとした」。昨春は2部最下位で2、3部入れ替え戦も経験した。1部優勝22度の名門を率いて4季目の同監督は「選手が、ここまでよく成長してくれた。練習の時から自分たちで考えるようになった。(自身も)合宿所に寝泊まりして選手との会話を増やしたのも良かったのかな」と最後は笑顔だった。  (前出)

國學院大・ 鳥山康孝 監督のコメント
試合後、しばらく沈黙した。昨秋に就任してすぐに国学院大を創部80年目の初優勝に導いただけに、2部落ちの現実を受け入れるのに時間が必要だったようだ。やっと「この結果を真正面から受け止めないと強いチームになれない」と話した。"戦国東都"を象徴する前季優勝校の2部転落は昨春の立正大が喫したばかり。指揮官は「私も含め精神力を鍛え直す」と課題を挙げた 。 (前出)

大笑いウィンク

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Last updated  2011.06.06 22:55:04
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