2007.04.03
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 昨年より金属泥棒のニュースが世間をさわがしているが、根本原
因は世界的な金属材料の高騰。そしてその先は北京オリンピックだ
ろうか。
 ジムニーアフターパーツ業界というニッチな四駆業界の中のさら
にジムニーという車種限定の世界でさえ、この世界経済の動きは影
響を受けている。

 アピオ製品もステンレスで使用されるニッケルはじめ、いわゆる
レアメタルを原材料とした金属製品が多数を占めるため、ここへき
て値上してくる原価が、企業努力で吸収できるような限界値を超え


 主に急激に経済発展している中国を筆頭にロシア、インドなどの
経済発展著しい国々とアメリカなどの大国、そして大手メーカーの
操作などにより、今後も高値安定してしまうのではないか?という
のが業界関係者から聞こえてくる声である。

 大手鉄鋼メーカーなどは軒並み好景気な経営状況の中にあって結
局弊社のような零細企業は価格に対しては対抗策もとれない状況に
ある。もしあるとすれば買った後に満足してもらえるか?買った価
格以上の満足度があるかだと思う。材料費をケチって品質を落とす
ぐらいならば値上げしてでもクオリティの高さを保つ以外に選択肢
はない。

 さらにその状況に追い打ちをかけるが如く、困った状況がある。

いモノでなく恐らくアピオでまずは製品を買ってそれと同様に製作
するように装着データや製品のアイデアをコピーし、突然ショップ
オリジナル商品と称して販売するようなところがここ数年増加して
いる。卸価格や業販価格を考慮しなくていいので、限界まで安くで
きる。そもそも開発費にかける時間や労力がかかっていないので何

少しでも安い方が魅力的に見えるが、実はコピー品はどこまでもコ
ピー品でしかなく本物を超えることはできないのだが、その被害を
被ってしまうのはそのユーザーである。その被害とはたとえば試行
錯誤から得たデータであり、あるいは強度やクレームなどの長い歴
史を経て築き上げた結果の製品を手にいれる事ができず、似て非な
るモノを誤って買ってしまったという被害である。

 似て非なるパーツを販売するメーカーは、インターネットという
便利な道具のおかげで全国に販売できる。だがその便利な道具は従
来のようなメーカーのごまかしや捏造が全く通用しない世界である
事をまだ知らないのだろう。クチコミで評判が広まるという事は、
悪評もまた然りである。
 「どちらが、オリジナルパーツとどちらがコピーパーツかなんて、
一般のジムニーユーザーはどうせ知らないだろう?」と高を括るの
であれば、ジムニーユーザーを侮っている。
 ジムニー界のヘビーユーザーの多くはWEBサイトの開設者が多く
しかもインターネットの初期から、ジムニー世界と共に歩んできた
歴史を刻んでいる人々だからである。

 さて 先日のPD誌(プレイドライブ誌)休刊のニュースを聞いた
折、その業界人の話によれば、以前のように雑誌の販売によって出
版の運営費をまかなうことができず、結局のところはクライアント
からの広告収入によってなんとか出版できていた状況だったという。
 雑誌広告の費用対効果が薄れる中にあってついに、その時が訪れ
たそうだ。この話がどこまでその核心なのかはともかくとして、ジ
ムニー業界の専門誌を見ている限り、その想像はつく。

 本来ジムニーの各専門誌も、いくら新聞のような公器としての役
目はなく趣味の雑誌とはいえ、プロとして活字メディアの一翼を担
っているという自負があるならば、プロとしての正確な記事を書き、
それを見極めて1冊にまとめるのが編集の長たる役目だと思う。
 また仮に製品の欠点や未完成な部分を指摘されたならば、そのメ
ーカーは素直に認め、よりよい製品に改良する事で、結果的にジム
ニーをこよなく愛するユーザーも、それをレポートした雑誌も、そ
してメーカーもそれぞれがみんながハッピーになると思うのだが、
悲しい事に現実は異なる。
 不正確な情報を検証せずプレスリリースそのままを掲載するライ
ターや、追われる時間や予算のために未確認のまま発行する編集長。
 そして性能や欠点を指摘されるとその表現方法や内容に手心を加
えるように強要を迫るメーカーや広告を出汁に、編集内容に口を出
すメーカーなど。結果的に不利益を被るのはユーザーである。
 私は自戒の念をこめて今これを書いているし、また先日ジムニー
専門誌の方々とお話をした時もよりよい正しい方向性に向かうべく
信念のようなモノを感じたので今後はきっとよくなると思う。
 そうでないとせっかくジムニーの楽しい世界にやってきた人々を
一部の心ない似て非なるパーツによって、「パーツはすぐ壊れるし、
その対応も誠意を感じない対応だった。」という事になれば、一般
の人に向けたせっかくのジムニーワールドの宣伝活動(たとえば横
浜赤レンガのイベントなど)も水の泡と化すだろう。

 そもそも10数年前の4駆ブームの時代に、4駆の持つ世界の奥深
さや楽しみを伝えることなく、表面的にキラキラぎらぎらの装飾カ
スタムを煽り続け、飾り尽くして飽きたユーザーが他の世界に移り
また儲け続けたメーカーがその後どうなったかは長くこの世界にい
るファンの皆さんや業界の人々が周知の通りである。

 盗作(コピー)は、その行為を行うもののモラルの問題で法律で
規制しようとしても結局はイタチごっこになってしまう。
 メーカーオリジナル、あるいはショップオリジナルと自信を持っ
て販売するのであれば、まずはオリジナリティある商品を自社で生
み出し、結果的に同じような製品が完成してしまった場合はあえて
それは発売しない等の気概と品格をそなえたメーカーでないと再び
4駆ブームの時代の二の舞を演じることになるだろう。

 ジムニーの世界は、ユーザーとメーカーとメディアとそれぞれが
正しくそして楽しい理想を抱くことでこそ未来が待っている。
 目先の利益に惑わされてしまえばそこに明日はないだろう。





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Last updated  2007.04.03 20:34:43
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