2025.03.30
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カテゴリ: アニメ・マンガ
279話『フットボールジャンキー』 - ブルーロック
試合は最終局面を迎えていた。バスタード・ミュンヘンとパリX・ジェンの攻防は、まさに世界最高峰の戦いを見せていた。
カイザーとノアの対峙
フリーキックを蹴る前、カイザーはノエル・ノアに向き直った。彼の目には怒りが宿っていた。
「最初からアンタは俺を進化させるためだけにこのリーグに参加したのか?」
ノアは当然のように答えた。
「そうだ」
カイザーの表情が硬くなる。
「世一を導いたのも俺を刺激するためか?」

ノアの返答に、カイザーの怒りは頂点に達した。
「全部自分を高めるライバルを作り出すためか?自分のことしか考えていないのか?指導者のクズめ。それが世界一のやることかよ」
カイザーの言葉に、ノアは静かに微笑んだ。
「世界一とはそんなもの。人が作った称号に過ぎない。俺はただストライカーという生き方を、完全に、完璧に、本能的に自分の表現として追求してきただけだ。世界一というのはただの結果論」
ノアは遠くを見つめるように続けた。
「そして今、俺をもっとも脅かす才能はロキ。アイツとの決着を終えた未来で、いつかお前が俺を超えに来い」
ノアはカイザーの肩に手を置き、静かに語った。
「俺はもっと強いやつと戦いたい」
カイザーはノアの真意に気づき、驚愕した。
「なんだこいつは...骨の髄までフットボールジャンキーかよ」
潔の思考

「カイザーは右に蹴るか、左に蹴るか...」
潔の頭の中では、カイザーのこれまでのフリーキックのデータが次々と浮かび上がる。角度、距離、状況、全てを考慮して最も確率の高いコースを予測しようとしていた。
「右...いや左だ。シャルルの左側、ゴール右上隅を狙う」
潔は自分の予測に確信を持った。しかし同時に、それがカイザーの意図通りかもしれないという不安も感じていた。
「つーか、蹴ってから反応しては間に合わない。右か左どっちかに賭けて走りだすしかない」

「左だ!」





カイザーのフリーキック
カイザーはノアとの会話を終え、フリーキックに集中する。彼の蹴ったボールは鋭く飛んでいく。
「俺が望むのは常に想像の一歩先」
潔は左側に飛んだと感じた。これならトゥーガンボレーが狙える。ところがボールは急激に軌道を右へそらし、ゴールの右上へと鋭く弧を描いた。
「やられた...」
潔が呟く間もなく、ジュリアン・ロキが電光石火のスピードで見てからボールに追いつくという人外の離れ業をやってのけた。
「嘘だろ...」
潔は思わず言葉をこぼした。こんな突然変異の存在を世界は天才と呼ぶんだ。
ロキはカイザーを見下ろすように言った。
「カイザーインパクト、遅っそ」
その言葉には勝利の確信と傲慢さが滲んでいた。





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Last updated  2025.03.30 06:00:48
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