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デビュー戦は小雨が降りしきる濃霧の中の試合だった。しかし、最悪のコンディションが丈武には味方した。
0-12と大差をつけられた5回、1軍で2度目の打席が巡ってくる。2回の初打席は小笠原の低めのストレートを打たされて、ショートゴロ。ただ、ファーストストライクからフルスイングをみせるなど、積極性は見えていた。
この打席も初球のスライダーに手を出して空振りしたものの、3球目は同じインコースのスライダーをファールする。フルカウントからの6球目、高めのストレートにバットを出した。打球はやや差し込まれ、ライトへの飛球。ところが、濃さを増した霧がボールの行方をくらませた。外野の芝に打球が弾み、丈武は2塁へ。幸運な形でスコアボードにヒットを示す「H」のランプが点灯した。
今回の1軍昇格は28歳の遅咲きルーキーにとって願ってもないチャンスだ。この日まで楽天は今季初の5連敗中。交流戦は4勝12敗と大きく負け越し、チーム状況は芳しくない。中でも不振を極めていたのがFA移籍した中村紀洋。開幕から打率.227、1本塁打。右の長距離砲の不振で打線は迫力を欠いていた。
そんな中、白羽の矢が立ったのが、ファームで打率.304、6本塁打、31打点と結果を残していた丈武だ。一時は4割を超える打率でファームの首位打者にも立っていた。中村紀とは同じ右の内野手、かつ長打が見込める点で代役としては最適な存在だった。新しい背番号は中村紀(99)より1つ前の98。通算364本塁打の大砲が復調するまでに、背番号同様、1つでも前へ出るべくアピールしたいところだ。
アイランドリーグでは今季、4選手がNPBに育成入団したが、支配下登録されるのは堂上隼人(福岡ソフトバンク)に続き、2人目。リーグ出身者としては5月に梶本達哉(オリックス)が1軍昇格したものの、登板機会なくファームに降格したため、今シーズン初の1軍出場選手となる。過去、野手では角中勝也(千葉ロッテ)が1軍で通算6安打、1本塁打の成績を残している。2年連続リーグ2冠王(本塁打、打点)の丈武には次戦以降、正真正銘のヒット、そして大きなアーチを期待したい。
>> 丈武選手の入団前特集記事はこちら (2008年12月掲載「FORZA SHIKOKU」より)
http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=2279
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