マスコミでは言えないこと。

マスコミでは言えないこと。

Jan 11, 2004
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「安全なところだから自衛隊を送るんだ!」と、いっていたはずなのに「テロの危険があるからマスコミには報道の自粛を」といっております。

本末転倒。舌の根も乾かぬうちに・・・。

どんな形容詞がピッタリくるんでしょうか?

さて、昨日の続きからです(一部重複させてます)。

今日の新聞報道などでこの純増数1位の理由を解説してました。
●着うた
●イチマツ(市松模様風のカラーデザインの携帯電話)
●定額データ通信

主にこの3点が純増数1位の理由としていましたが、そんなに単純なモノでしょうか?



どうも新聞記者さんはメーカーの発表を鵜呑み(うのみ)にするクセがあり、時間系列で考えることが苦手なようです。

だってドコモの第三世代携帯とはFOMAのことですよ。最近でたものではありません。
このFOMAが最初の第三世代携帯でしたし、発売はauの第三世代よりずっと昔です。
だから立ち上げの遅れというのならFOMAの失敗ではなく企業としての失敗と報道するべきなのです。

おまけにドコモは昨年、FOMAが大台の契約数になったと大騒ぎしていましたし、昨年のFOMAは順調に伸びました。ただそれを加えてもauに届かなかっただけで、ドコモさんがいっていうことは「負け犬の遠吠え」なのです。

まぁこれまでが超連勝だった事自体が異常なんですが。

もう一方の雄、ボーダフォンですが、こちらは合併のお家事情で社員がお客さんにではなく「会社」に目を向けた結果です。

ちなみに経済専門誌の「日経」もこの程度の記事しか乗っていません。

マスコミのクセというか、私は「男の子の視点」と呼んでいるのですが、目に見える部分しか取り上げないことが多いのです。

男の子って「強い」「大きい」とか好きですし、よく「お前、何兆億万個もってるんだよ?」みたいに分かりもしないのに「数」を求めたがります。
そして「得体の知れないモノ」をそのまま受け入れることが苦手な傾向にもあります。そしてその反動で目に見えるものを重要視するのです。



だって「着うた」だけで回線会社を変えます?
デザインだけなら今までだって「フェラーリモデル」や「くまのプーさん」等、変わったモノを出してきました。
「定額データ通信」ならPHSで実現しています。

この「得体の知れるモノ」が牽引役になったのも確かでしょうが、それだけではこの「地力」の強さは表せません。

そしてそこに私は「戦略」を見るのです。


その戦略を達成するための代表的戦術は「学割」です。

この「学割」とは学生でいるあいだは料金が割引になるサービスで数年前からスタートしました。

当初は「子供の名義」で契約して、自分が使うお父さんなどが多かったのですが、子供達の携帯電話使用が一般化するに従って「携帯を欲しがる子供の圧力に負けた」親御さんが携帯をシブシブ認める際に、「料金は自分で払う」や「料金は一番安いプラン」と最後のリクエストをしたことにより、最も自己負担の少なくなるauを選ぶ、学生さんがグンッと増えたのです。

今の少子化時代にパイの小さな子供市場はあまり得策ではないのですが、中長期的見てかなり有効な戦略だったのです。

「長い物には巻かれろ」や「多数決万能神話」なのでしょう、「みんなが使っているから」という理由は日本人にとっては充分すぎる理由です。
それまではドコモが「みんな」が使っている携帯電話でした。
その「みんな」の仲間入りしないことには、絵文字入りメールが送れないと言う「絵文字差別」が起こってしまいそれは大多数の学生には重要な問題でした。

一世代前の学生は「ポケベル」を駆使しており、PHS、ケータイとなりました。
そしてケータイを選択する際の「みんな」とは「大人」達も含めた「みんな」でした。

しかし、「学割」が導入されて以降の学生さんは、物心ついた時から携帯電話ではなく「ケータイ」になっていました。ポケベルもPHSも知りません。

そして、「みんなが使っているドコモ」という常識も「知らなかった」のです。

学生時代はトクに自分の所属しているコミュニティ(団体・お友達グループ・クラス)を異常に大切に思うところがあります。そしてそのコミュニティで「みんなが使っているケータイ」がauならばなおさらです。

「所詮、学生相手のマヤカシだよ」
という声を学割開始当時クライアントだった、携帯電話販売店の社長から聞いたことがありますが、これはかなり短絡的な物の見方といえるでしょう。

それは確実に何割かの学生は継続してauを使ったまま社会に飛び出していくからです。

残念ながら人間は経験したことしか理解できません。
そして多くの人は「環境の変化」を嫌います。

それはドコモしか使ったことない人が、他社に乗り換えることの難しさも表しております。

しかし、昨日入社した新人がauを使っていたとしたら?
そして自分が興味をもっていた「GPS機能」を駆使していたとしたら?

この瞬間彼はauを「経験」し、同時に「情報」がインプットされます。

私の本業で提唱している「ノンストレス営業法」でも繰り返し語っているのですが、「情報」は「欲求」を加速させます。知れば知るほど欲しくなると言うことです。(詳しくは本業ページへ http://www.mode-web.jp/

こうして「ドコモ社会」に「au系新人」が紛れていくことにより、「みんなが使っている」という思いこみも常識も崩れていきます。

これこそがauの「対ナンバーワン対策」の絡めての一つになったと見ております。
まぁauが意識して行ったかには少し疑問を持っていますが。

というのも、昨年クライアントのイベント企画でauの社員を交えてミーティングをした際に、この「戦略」を語ったところ当の社員が「へぇ~」といっておしまいでした。

彼らにとって中・長期的な「戦略」を見据えることよりも、目先の一台の携帯電話を売ることのほうが重要のようで、もっというと仕掛ける「イベント」の体裁が整っていれば良いのかとも思えるほどでした。

超小規模事業とはいえ私も経営者。心のなかでauの社長に涙したことはいうまでもありません。

そしてこの「学割」はもう一つの効果も見落としてはならないのです。

それは「刷り込み」です。
生まれたての「ヒナ」が最初に見た動いているモノを「ハハ」と思うというアレです。

「学割デビュー」した人にとって最初のケータイはauです。これは永遠に変わりません。
例えばドコモの携帯電話に乗り換えても、暫くして機種変更を考えて携帯電話屋さんに行くと、ドコモのコーナーを一巡した後、「つい」auのコーナーを覗いてしまうのです。

これはよっぽどauにイヤな思い出でもない限りそうなるでしょう。

そして店員に「auですか?」と聞かれると、
少しだけ照れながら「いやぁ~、最初に持ったケータイはauだったんですよ。」というはずです。

そう、最初に選ばれたというだけでauは「一生脳に住みつく」ことができるのです。
これにはどんな広告もかないません。

ドコモさんも負けじと一昨年の春から期間限定で「若割(ぱくり?)」として、29才以下限定の割引をしていますがこれはタダの値引きです。
なんの印象にも残りません。単純に「安かった」だけです。

「学割」は学生生活を共に過ごしていくある意味クラスメートになります。

ドコモさんのやっていることは「戦術」でauさんは「戦略」なのです。

この違いはとても重要で今年後半から来年にかけて予想される「ヤフーIPモバイル」がでてきた際に、如実に現れることとなるでしょう。

この話はヤフー掲示板で少し触れていますのでそちらをご覧ください。

危うく3部作になるところだったので本日はこの辺で。





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Last updated  Jan 13, 2004 06:24:07 AM
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