マスコミでは言えないこと。

マスコミでは言えないこと。

Oct 12, 2011
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カテゴリ: 書評
 映画評論家の本ではありません。コホン。「障碍者」の著者が
映画出演をきっかけに変わっていく人生を綴った実話です。

 だからといってお涙頂戴の善人話ではありません。
 ひたむきに生きたから神様が祝福してくれた・・・というもの
でもありません。

 なぜなら、「普通の女の子のものがたり」だからです。
 作中で30才を迎える女性を「女の子」と表現することへの
違和感は脇に置いて、「短肢症」と病名をつけられた女性の苦悩と
葛藤が綴られており、親や兄姉への恨みを隠そうともしないひとり


 是非、手にとって欲しい一冊なので、さわりにとどめますが、
手足が人より短く、背も低いという特徴を持った女の子は短肢症と
され、親族より冷遇されます。本書にある通りに記載しますが
「片端(かたわ)」は一族の恥という親族・・・あるいは時代
だったのかも知れません。しかし、私は本質において、いまも
それほど変わっていない気がしますが。

 その女の子はひとりで生きていくことが困難でした。身体的の
不利だけではなく、社会が受け入れてくれるということの第一は
収入を確保することで、見た目によるのか、能力か、あるいは
本人の性格かはわかりませんが、平たく言えば定職にありつけ
ずにいました。


伝説のカルト映画と呼ばれる「追悼のざわめき」で、レ●プ、
ヌード、殺人、近●相姦にあからさまな差別と、21世紀なら
制作する困難で、寺山修司が「映画になったら事件だ」と評し
た映画です。※●は楽天日記における規制で表現の自由が
守れた表現をご希望の方は弊社サイトに掲載したブログを


 女の子「まみこ」は映画出演を決意します。重大なる決意と
いうよりは「なんとなく」。

 ここまで読んで、一旦休み、止めたページを再開するに表紙を
見て、

「映画が私を変えた・・・ってもっと刺激的なタイトルでも」

 とつぶやいてはたと気がつきます。「まみこ」を特別として
みることで、刺激的という視点が生まれていることに。

 身体的特徴をエキセントリックに取り上げたがるのは、私の
物書きとしての本能か、広告屋として身についた技術なのか、
それとも無意識にある差別意識か。

 本書には「障碍者」と呼ばれるだけの普通の女の子がいます。

 可愛く、ずるく、打算的で、それは普通のことに過ぎません。

 そして読了して一日が経ち、偏見を持っていることを自覚した
上で嬉しくなりました。

 可哀想な人ではなかったことに。

 不自由ではあるが不幸ではない。

「障碍者(というレッテルが貼られている人)=不幸」

 というのは浅薄な人間の傲慢に過ぎず、そこには同じく自分の
人生という映画の主役を生きる人々がいることを知り、読後
じわじわと込み上げる「爽快感」に浸れる一冊です。


■映画が私を変えた 『追悼のざわめき』&小人症の妹
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4901964216





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Last updated  Oct 12, 2011 11:46:45 AM
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