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コレクターの間ではけっこうな値段で取り引きされていた
英国ロックグループ・ファミリーの7作目「バンドスタンド」(AIRAC-1089)が、
このたび紙ジャケットで再発されました。
1972年にリリースされた本作は前作の「フィアレス」から参加した
ジョン・ウェットンがファミリーに残した最後のアルバムとして、
ウェットン・ファンの間でも高い関心を集めています。
なにせジョンは、このアルバムの録音中に旧友ロバート・フリップと接触、
レコーディング終了後には、キング・クリムゾンに参加します。
その後の華麗なキャリアは、わざわざ紹介する必要もないでしょう。
ファミリーとしてはアメリカ進出に限界を感じていた末期的な状況。
それでもウェットンはこのアルバムでファミリーのサウンドを、
タイトでしまりのあるロックサウンドに変貌させるのに貢献しているようにもみえます。
テレビ型にくり抜かれた特殊ジャケットは、
ビートルズの「レット・イット・ビー」のアートワークも担当した
デザイナーのジョン・コッシュ。
ちなみにこのお方、クリムゾンの「レッド」やイーグルズの「ホテカリ」など、
アートワークとしても評価の高い名作を生み出しています。
英国LPチャートで15位まで上昇。
さて収録曲は以下の通り。
1.バーレスク(Burlesque)
いきなり変拍子風のいやらしいリズムでスタートするこの曲は、
シングルチャートで13位まで上昇。(B面は「ロッキン・R's」)
2.ボレロ・ベイブ(Bolero Babe)
これもボレロ調のリズムにポリ・パーマーのVCS3シンセがからむおかしな曲。
ロジャー・チャップマンの塩辛風ヴォーカルが、いっそう際立つ曲調。
3.戴冠式(Colonation)
このバンドのメインライター、チャップマン・フィットニーに
ウェットンのクレジットが付いたラウンジ風バラード。
とりたてて何の意味もない日常を描いた歌詞だが、
コーラス部は明らかにウェットンの作風とわかるメロディが美しい曲。
4.ダーク・アイズ(Dark Eyes)
わずか1分46秒のフォーキーな曲。
5.つぶれた鼻(Broken Nose)
ウェットンのベースがうなりをあげるアップテンポのロック。
でも踊るにはリズムがやはりうねりすぎ。腰痛になってしまうでしょう…(笑)
歌詞はすごくつまらない失恋ソング。
6.太陽は友達(My Friend The Sun)
チャップマンとウェットンのハーモニーが美しいフォーク調バラード。
裏メロを歌うウェットンも作曲にからんでいると思うけれど、
(チャップマンにこんな歌メロは書けませんて…)
脱退してしまった罰でクレジットされなかったのかも。
落ち込んでいる友人を慰める内容の歌詞が泣かせます。
英国の夕暮れが目に浮かぶ…
7.グローヴ(Glove)
ウェットンのメロディアスベースが聞き所のひとつ。
こういう伸びのあるベースラインは、フィル・マンザネラのソロ、
「ダイアモンド・ヘッド」でも聞けますね。
8.いつでも良いよ(Ready To Go)
これまたウェットンのグルーヴ感あふれるベースプレイが、
曲の流れを決定付けているロックナンバー。
9.丘の上で(Top Of The Hill)
これまた変態リズムのおかしな曲。
10.ロッキン・R's(Rockin' R's)
本来アナログ盤はここで終わっていますが、CD化にあたり収録されたシングルB面曲。
さらにこの時代のライブ音源として、以下の3曲が追加されています。
11.ノー・ミュールズ・フール(No Mule's Fool)
12.グット・ニュース・バッド・ニュース(Good News - Bad News)
13.ウィーバーズ・アンサー(Weaver's Answer)
なんかファミリーやチャップマンのファンから
しかられそうなレヴューになってしまいました。^^;
販売元: エアー・メイル・レコーディングス
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