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ファミリーの「フイアレス」(AIRAC-1088)が紙ジャケで、
エアー・メイル・レコーディングス
から再発されました。
後にも先にもこんな変形ジャケットは、このアルバムだけではないでしょうか。
「モーグル・スラッシュ」でプロデビューしたジョン・ウェットンが、
アメリカ西海岸でセッション活動などをした後、
1971年、イギリスのサイケデリック・バンド、
ファミリーに加入して最初にリリースされたアルバム。
このアルバムを機に、ファミリーのサウンドは一変します。
ウェットンがいるせいかプログレシヴ・ロック・ファンからも
注目されるアルバムです。
ファミリーとしては71年10月にリリースされた通算6作目。
デザインの違うページから構成された特殊ブック型ジャケットとが再現され、
オリジナル・インサートも封入されています。
アナログ盤時代にファミリーのアルバムは
次作「バンドスタンド」から、
国内盤がリリースされていたので、
この「フィアレス」にはいわゆる帯が存在しないのです。
1. Between Blue And Me
ジョン・チャーリー・フィットニーと
ジョン・ケネス・ウェットンによるツイン・リードギターによる、
イントロがとても印象的なナンバー。
ウェットンのベースも重く独特なサウンドを奏でている。
2. Sat'd'y Barfly
ジョン・ポリ・パーマーとウェットンのピアノ連弾が
なんとも心地よい浮遊感をただよわせる
ボッゾ・ドッグ・バンド風の軽快なナンバー。
ブラスバンドによるホーンセクションもや、
車が横切る音など多彩なサウンドメイキングをしている。
いかした男が飲み屋で女をナンパして、どこかにしけこんじゃうというお話。
3. Larf And Sing
ロジャー・チャップマンのハイトーンヴォイスと、
コーラスで歌うポリー・パーマーの低音が混じりあうと、
ジェントル・ジャイアント風になってしまうという証明。
チャップマンによれば、顔の皺にその人の人生が刻まれているそうです。
4. Spanish Tide
このアルバムの最大の聞かせ所。
ウェットンがツインギター&ベ-スを弾く姿が見れる、
ジョン・ピール・ショーの映像でも有名ですが、
ブリッジ部でウェットンのソロヴォーカルが聞ける貴重な曲。
初めて聞く人にはウェットンの声だとは気づかないでしょう。
ここでウェットンが歌う歌詞に、
エイジアの「Only Time Will Tell」の一節が登場。
ウェットンファンなら誰でも知ってる話ですけど…。
5. Save Some For Thee
チャップマンの塩辛ヴィブラートが冴えわたる豪快なナンバー。
目の前で聞いていたらつば攻撃の洗礼を受けそう。
これもホーンセクションが導入されていて、エンディングは行進曲風。
6. Take Your Partners
変拍子風イントロから始まり、
ウェットンの重いベースがフィーチュアされているプログレっぽい曲。
歌詞はどうでもよい内容だけど、後半の盛り上がりはダイナミック。
7. Children
このアルバムの中で唯一、一服できる曲。
肯定的で前向きな歌詞に好感がもてる。
8. Crinkly Grin
パーマー作のインストナンバー。
彼が弾くヴァイブがフィーチュアされたジャズ・フュージョン風ナンバー。
9. Blind
暗い世の中、いっそう目も見えず耳も聞こえない方が良いんじゃない、
と、チャップマンは皮肉交じりに歌っている。
3拍子の慌しい曲だが、エンディングで聞かれるバグパイプの音に、
ブリティッシュらしさを感じます。
10. Burning Bridges
哀愁を帯びたエンディングにふさわしい曲。
アナログ盤はここで終わり。
11. In My Own Time (ボーナス・トラック)
次の12とのカップリングで、
アルバムに先がけて、71年6月リリースされた先行シングル。
12. Seasons (ボーナス・トラック)
同上。
のほほんとした牧歌的ナンバー。
13. Between Blue And Me (ライブ音源、ボーナス・トラック)
アルバム1曲目のライブヴァージョン。
ここではイントロがおとなしい。
14. Sing 'em The Way I Feel -live- *BONUS TRACK
シカゴブルースの詩人、J.B.ルノアーのカバー。
ともかく、このアルバムは後期ファミリーの最高傑作と言われてるので、
まだ聞いたことない方は、ぜひ聞いてください!
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