カトチャンのムチャ釣り日記2012

カトチャンのムチャ釣り日記2012

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2008年03月13日
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カテゴリ: 釣り小説
筆記試験、実技試験で摘発され、監獄に送られた釣り師はさめのえさとされたが、それでも間に合わないため、お魚のえさとして貴重な飼料となった。

しかし、そんな魚を食らう消費者は居なかった。各地で不買運動が展開され、魚の卸値は暴落し、仕方なく、畑の肥料としてフィッシュミールに加工された。
これこそエコだとマスコミは取り上げた。
そうだろう、有機肥料を使用しているからだろう。
そのため、世の中では、エセ菜食主義者が蔓延した。
魚は異常繁殖し、野菜ばかりが消費される社会になったのである。
魚は自由に水の中を泳ぎまわっていたのだ。

そんな、なかで私は釣り師の尊厳を守るべく立ち上がったのだ。

やるべき事はエコな釣りだ。そうだ。エコだ!
糸を変えれば良いのだ。竿を自然素材に変えれば良いのだ。

長い研究期間をへて、ツル科の植物から繊維を取り出し、縒り込んだ。
また、蚕さんのDNAを組み替え、フロロカーボンの繭を作らせることにも成功した。

この二つを組合せ複合素材として、出来上がった糸が釣り人に試供品として配布された。

釣り竿はたけと杉の木の複合素材だ
しかし、釣り人への反感はすでにピークに達していたため、その努力は無駄であった。

私が国会議事堂に突撃した時は、すでに私が孤立無援になっていたときである。
世の中の釣り人は誰も居なくなっていた。

いつの間にか私は国会議事堂の上で大きな声で「釣り人の人権尊重せよ~、」などといって大きな声で訴えていた。

催涙弾がバンバン飛んで来た。目の中が真っ暗になってきた。気が遠くなってきた。

しかし、何とか踏みとどまった。
そのはるか眼下には何か横断幕が見えた。

「貴重なる釣り人保存を推進する会」 の横断幕だ。




釣りのようなことをする人物が居る事が返って貴重になり、保存運動が始まったようだ。
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最終更新日  2008年03月13日 13時18分57秒
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