突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

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2012.02.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類

鬼の棲む街2




 たそがれの港・パピト居住区 ―――

 この狭い居住区全体に、不規則に張り巡らされた糸のような路地は、複雑に入り組んで、異様なくらい幅が狭い。
 それは、もともと、ここからほんの数キロしか離れていないこの国の中心都市 (それはバルドーラたちが “花の都” と呼ぶ、いわばこの国の顔だ) と、その周辺の広大な平野に住みついていたパピトたちが全部、この狭い一角に押し込まれ、すし詰め状態となってひしめき合っているのだから、その人口密度を考えれば、勝手に家を建てることのできない道という空間がことごとく狭く、たてこんだものになってしまうのは当然だ。

 しかも、ただでさえ狭いその路地のあちこちには、誰も片付けようとしない不要のガラクタの山が出来上がり、それは今もなお日に日に大きく育ちつつあるから、そこを通ろうとすれば、ほとんど、その反対側の家の外壁に張り付くようにしなければ通り抜けられないほど歩きにくくなっている。 

 さらに悪いことに、そのガラクタの山はときに、自分の家を持たないパピトの、仮の住まいとなっていたり、あるいは、丸々と太った毛づやの良いねずみたちの寄り合い所となっていたりするから、うっかりこの山にぶつかってその一角を崩したりすると、たちまち大騒ぎが始まってしまうから注意が必要だ。



青い蝶



 その、狭くて物騒な路地を、ルドゥアは、さきほどの客に寄り添うように、小さな赤い傘をさしかけて歩いていた。

 男は、体が大きい上に、こういう狭苦しい道は歩き慣れていないとみえて、ガラクタの山を通り過ぎるたびに必ず、そのガラクタのうちのひとつを蹴飛ばしたり、肩先をぶつけたりして、ひっそり静まった夜の街に、空き缶や木箱の山を崩す騒音を響き渡らせていた。

 が、幸いなことに、その音に眠りを妨げられた、周囲の家々の住人や、あるいはそのガラクタの山の住人はたいてい、文句を言おうと顔を出すものの、その相手が 『雑種』 と知るや、まるで怪物でも見たように色を失い、あわてて顔を引っ込めるのだった。

 ルドゥアは、くすくす笑って、その男の、自分よりはゆうに頭一つ分は高いところにある顔を見上げた。


 男は、また前方に迫ってきたガラクタの山に、身構えながらあいまいに答えた。
 「生まれ育った街のことはもうあまり記憶にない。 だが数日前までいた “花の都” の通りは、どれも広々としていたから、その感覚が抜け切れていないんだろう」

 ルドゥアは、ぱっと顔を輝かせ、足もとに転がっていた空き缶をひらりと飛び越えた。
 「“花の都” にいたの? とてもきれいな街なんですってね! 行ったことのある人はみんな、あんなにきちんと整備された美しい街並みは見たことがない、って言うわ。 でも、住んでいるのはバルドーラ族ばかりなのよね? 怖くなかった?」

 言ってから、ルドゥアは自分の言葉にくすっと笑った。
 「ああ、あなたならバルドーラを怖がる理由はないわね。 その体つきなら、バルドーラ族の中に入っても、少し小柄な仲間だとしか思われないでしょう」







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最終更新日  2012.02.02 17:56:57
コメント(7) | コメントを書く


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Re:鬼の棲む街 7(02/01)  
こんばんは。

「ガラクタの山」って、「不揃いな山小屋」もしくは
「壊れかけたハウルの動く城」

そんな絵が頭に浮かびました。


ルドゥアって可愛いですねー ちょっと想像・・・

身に着けている洋服はシンプルなシルエットで、髪はポニーテール!
結い止めには、リボンじゃなくてカラフルなゴム紐。

すいません^^勝手な想像で・・・

では、ランキングへポチして帰ります。 (2012.11.04 03:08:54)

マトリックスAさま、感激です!!  
わあぁ!

なんて可愛いルドゥア!
まだおしろいくさくない、素朴で、行動的な、
私の思い描いていたキャラそのまんまです、嬉しい♪


>「壊れかけたハウルの動く城」

うう、私の「ガラクタの山」に、
こんなすてきなものを思い浮かべてくださったなんて、
光栄で、
恐れ多くて、
冷や汗たらたらです・・・
嬉しくて、ぞくぞくしてきちゃいました。
マトリックスさま、ありがとうございます!!

>「不揃いな山小屋」
こちらは、私の勉強不足でちょとわかりません・・
```m(_ _)m´´´すみません、恥ずかしいです。


ポチ、ありがとうございます!
私も、
マトリックスさまのご更新のない日にも、
毎日応援クリックにうかがっております♪

次のご更新、
首を長くしてお待ちしておりますので!! d(*^∇')⌒☆.: *:・

(2012.11.04 22:36:22)

バンプを聴いて頑張る!  
四草めぐる  さん
|電柱|・ω・`)ノ ヤァ

ふろぷしーさん、お邪魔しますw
今日は三回、昼寝をした四草めぐるですw

おお。
何だか小学生の頃、むさぼり読んだゲームブックのようです^^
ゲームブックは四部作に分かれていて、最終章には心を躍らせたモノです。

ふろぷしーさんの紡ぐ世界観が。
きちんと王道ファンタジーしているんでしょう。

なので今、悪天をもう少し考える必要があるか悩んでいます。

悪天の世界観は、王道なんですが、どうにも説明する事が沢山ありまして。
それが個性なんですが、あまりに個性的だと読み手が引きます。
魔王も敵ではありませんし……。

ある程度、今あるファンタジーの固定観念を利用しようかと思っています。

どちらにしろ、これは私の話ですが。
ファンタジーに対しての情熱がないのかもしれません。
とにかくふろぷしーさんのファンタジーを読んで、勉強して出直します!

そそ。
それと今、小説は基礎錬をしています。
今のクオリティーで、できるだけ短い時間で大量生産するという練習です。

プロとしてやっていくには。
それ位、できないといけないような気がします。
とにかく、書け、描けと、自分に言い聞かせて、頑張っております!

実は基礎錬が一番、地味で、辛い作業なんですがw

何とか、かんとかw
とりあえず、体力と気力の大幅レベルアップを目指します!
では、ふろぷしーさん、また遊びに来ますね!

草々。 (2013.01.14 22:10:18)

四草めぐるさま、コメントありがとうございます☆  
>今のクオリティーで、できるだけ短い時間で大量生産する

おおっ、これはたいへんそうですね @@´´´

毎日必ず何か小説の種を考え出す、
四草さまの発想力の豊かさは、
いつもふろぷしーもぷしーの羨望の的ですが
これを基礎練として持続させるなんて、

・・・やっぱりすごいわぁ!

私なんか、書きたいこといいかげんにずらずら書き綴ってるだけですよ。

見習ってみようかなあ、四草さまの基礎錬


・・・やっぱ無理だなー、
今ちょっと考えてみたけど
何も思いつく気配がない。

思いつかない、っていうか、
パターンが決まってるんですよね、いつのまにか。
型にはまったことしか考えつかなくて、
面白くないのよ、ぜんぜん。(´ε`) ツマンネ…
またそれか、って、自分に突っ込みいれて、(-`_´-*)ノ.:゚+

これがふろぷしーもぷしーの能力の限界か ということで 

ちょと意気消沈 (´;ω;`)

もう少し頑張ってみます。

(2013.01.15 22:02:06)

小説の方、読めなくて済みません。  
四草めぐる  さん
(´∀`)ノPちっと

ふろぷしーさん、いいんですよ、今のままでw
実の所は、私も適当につらつら書き殴っているだけの四草めぐるです。

ただ、その書き殴りをコツコツと七年間、数え切れない程やっただけですw

なので、私の書く文章には誤字脱字だらけw
基本的に思いつきなので、話の整合性を付ける事に四苦八苦なのですw
後で書きますが、私は自分の限界ギリギリまで追い詰めます。
自身を。私のベースです。

そそ。
風とケーナさんにも話しましたが、ウィキを読むと面白いですよw
要らない知識の宝庫w、出所は怪しいですが。

それからWeb辞書。
私は、辞書と英和辞典、それから類義語辞典を使っています。
類義語辞典は、自分の語彙が増えて、便利ですw

後、三百字程度で、ショート・ショートを書くのもお勧めです!

始めはオチがスベッてもいいんですよ。
スベッてるうちに、すべらないオチも発見できますから。
それにショート・ショートは、すべての小説の基本だと思っています。

起……現われる。

承……説明。

転……フリ。

結……オチ。

といった感じです。このショート・ショートを何本創ったかが鍵なんですよ!
七年前の私は、スベリ芸人でしたからw
これ本当の話w

で、もう一つだけ。
承と転の部分で、どれだけ自分を追い詰められるかが重要なんです!
自分自身が追い詰められる位じゃないと読者は驚きません。

ここまで言ったら、オチが付けられないよという所まで追い詰めるのです。

そこで万人が納得できるオチが用意でればOK!
言い訳でいいんです。ただ、言い訳とバレてはいけませんよ。
なるほどと思わせるのですw

と、偉そうな事を言ってしまいました(汗)。

ただふろぷしーさんの何らかの糧になればと思い書きました。
これは私の方法なので、確実にとは言えませんが。
少なくとも私が実践した方法です。

今日は、もうタイム・アップのようです。

最後に。
今できないと嘆く事はない。将来成長してできるようになればいいのだ。
稲森和夫氏の言葉。私の座右の銘です。

お互い、頑張りましょう!

では、では。
草々。 (2013.01.15 23:11:17)

四草めぐるさま、コメントありがとうございます☆  
う~う~…σ(-''-;)何も思いつかないので

おじいさんになった浦島太郎は・・・

おじいさんになった浦島太郎は、
もう一度竜宮城に戻りたくなって、
浜辺でカメを捕まえ、
・・・だめだめだめ、残酷になりそう (乂-д-)

おじいさんになった浦島太郎は
竜宮城での経験を小説に書いて出版、
映画化もされて一躍売れっ子作家になりました。
めでたしめでたし。
・・・普通すぎる (乂-д-)

おじいさんになった浦島太郎は、
もとの若者に戻せ!と竜宮城を訴えて、
乙姫さまから、若返りの薬をもらい、
それを商品化して大金持ちになりました。
めでたしめでたし。
・・・ぜんぜん面白くない (乂-д-)


ふろぷしーもぷしー、悩みすぎておなかが痛くなり、
トイレに行きました。
用事を済ませて フー( ̄‥ ̄) =з
水を流そうとしたら、トイレの水が大暴れ! (@o@)ノノ ナンジャコリャ!

ナヤミがひとつ減ってナミになってしまったのでした。

・・・駄洒落かいっ (+。+)


ふろぷしーもぷしーの発想力は、
頑張っても所詮この程度なのでした。 

もう少し頑張ってみます。 (´;ω;`) (2013.01.16 20:55:17)

胸を張って我が子を送り出しましょう^^v  
四草めぐる  さん
|電柱|・ω・`)ノ ヤァ

ふろぷしーさん、自分で自分にだめ出しをしてはダメですよw
ちょこっとだけ書こうと思った四草めぐるです。

今、読んだ感じだとふろぷしーさんは、充分に面白い発想をしていますよ。

お世辞抜きにです。
ただ、浦島太郎が不幸になったという常識に囚われているような。
作家になって、大ヒットを飛ばした系がいい感じですw

なので私だったら。
浦島太郎は、爺さんになったので女湯に入っても許されたのであった。
感想、徳島風(?)に。うらしま~! と言った感じですかw

大概の人は老人になると悪い方向だと考えます。
なのでソレを逆手にとって、いい方向にと考えると面白いですよw
それが作家のお話なんです。

あと自分でダメだしをしてはそれこそダメです。

自分を信じましょう!
私は魔王さまと勇者ちゃんというお話を書きました。
これ、かなりイタイお話ですw

でも最初の読者である自分だけでも面白いと思っていないと。

読者は楽しんでくれません。
そういう意味で言えば、チョイス・エラーなんかも、かなりイタイですねw
ただ真剣にイタイお話を書いているので少しは見えるかなと思います。

とにかく最初の読者である自分は面白いと思ってあげましょう。

そうしないと子(※注、作品)は、ぐれますよw
そそ。結局、私はこれ位しか書けないんだと自分で枷をかけてしまうんです。
胸を張って、我が子を発表しましょう。

自慢の子だとw

では、では。
草々。 (2013.01.17 23:36:38)

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