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「ばぁ~ば、ダッチ七夕で、
みどり亀を買って貰ったんだぁ~」と言うのを家内が
聞いて、そう良かったねぇ~と言うが早いか、
「爺に代わって・・」と言われ、
家内はもっと話がしたかったのだが、
そう言われちゃ仕方ないと、英に受話器を持ってきてくれた。
「ダッチ君、爺だよ、今晩は・」すると孫の大ちゃん
大きな声で、「爺、今晩は」と歯切れの良い声と、
その後の言葉を早く言いたげな様子が、
手に取るように伝わって来た。
先程、ばぁ~ば、に言っていた、
みどり亀を買って貰ったことの、嬉しさを伝えてきた。
「爺、この亀、今は小さいけれど、
どの位大きくなるんだろうね?」その質問にいささか
戸惑う英だった。
「さぁ、そうだなぁ~、どの位大きくなるんだろうね?」
と如何にも、自信がない返事をしたら、
そばで聞いていたパパぐろさんが、
電話の向こうで「30cm位になるよぉ~~」と言う、
大きな声が聞こえた。
孫は納得したらしく「これからこのみどり亀を、
水槽の中に入れてやるんだぁ~」と言って、
物凄く弾んだ嬉しそうな声が聞こえた。
そこで英は「ダッチ君、これから毎日、
みどり亀の世話を、ちゃんとしなければ駄目だよ」
と言う爺の声に「分かっているよぉ~」と、
如何にも自身ありげな返事であった。
英も子供の頃は、生き物に興味を持ち、
兎やらネコを飼っていた事を、
つい昨日のように思い出すのであった。
また、孫と会話をすると、幾分年が若返った様な、
気がするから不思議である。