ペトラプト・パルテプト

まきまき / その4

まきますか? まきませんか? / その4







「はぁ~、何やってんだ俺!?」



少しずつ我に返る



もう何も考えずに寝ることにした。


このドタバタ劇から開放されたかった。自分で蒔いた種とはいえ…。


(おっ!? 蒔く……、そうか!この蒔く……。ってもういい加減、勘弁してくれ。)








あれほどドタバタした割にあっけないほど簡単に終了するパソコン…。







そして、再び、ベッドに倒れこむ。





疲労が倍増していて、もはや先ほどのことも考える気力がない。



そこからは記憶が飛んだかのように深い眠りに落ちていった。











 < 静かな夜の闇は人々に平和を、安らぎを、そして幸福もたらす


   やがて紫色の東の空からゆっくりと浄化の光がひろがり


   昨日までの苦しみや悲しみを人々から拭い去る


   朝日は徐々に輝きを増し、人々へ新たな力を与える


   すべてのものに幸あれと祝福するかのように >





ジリジリジリジリジリジリーーーーーーーン !!




突然、目覚ましに起こされた俺は飛び起きた。







あわてて目覚ましを止める。





「まだ7時じゃねぇか! 今日は…休みだ!」







ぼやっとしながらもカレンダーで確認。



そのへんは自分でも神経質かもしれない。





一人暮らしだと何かと不便で、寝過ごすと誰も起こしてくれないからだ。




それ以外の生活は気楽でも、朝だけはシビアである。



「なんで目覚ましかけてんだよっ!」





たぶん無意識のうちにセットしたのだろう。そういう習慣だ。



(くそっ、も一回寝るか…。)



再び、寝転んで寝ようとするが、なぜだか喉が無性に渇いた感じがする。



チラッとパソコン机の方に視線を移すと

ぐしゃりとつぶしたビールの空き缶が目に入る。




(あー、そういえば昨日飲んでたからな…。)






仕方ねぇとばかりに身を起こす。窓から残暑の残る朝日が差し込んでいる。





(今日も、また暑い日なんだろうな…。いい加減、秋になってくれよ。)









立ち上がろうとした、その時…。








「あ゛ーっ1?」









ドシーーーン





足元に何かあったらしく、つまずいてこけてしまった。


「痛っーーーー! 何だコリャ!?」







to be continue




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