私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2014年02月19日
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カテゴリ: 千の朝
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 だが聞いた瞬間、スネドレーは、「私が言った通り、ジョンソン(ゾルゲ)と尾崎が日本の矛先をソ連から真珠湾に向けさせたに違いない。彼らもヤルわね」と呟いてからニヤリとした。

 実は前年の秋のことだが、スメドレーが延安から一旦上海に戻った時、丁度コミンテルンの国際連絡部オムスに来ていたゾルゲと会っていた。

その時スメドレーは、「いずれアメリカと日本が衝突するのは眼に見えているは。といっても海軍の作戦は二カ月や三カ月で準備できる訳ではないから、機会を見て、早めにオザキからコノエ総理に、南進の方向に向かわせるのよ」と、ゾルゲに進言していたのである。

 ――そして律儀なオザキは、ジョンソンの言った通りに動いたんだわ――そう思うとスメドレーは嬉しさが込み上げてきたが、一つ誤算があった。

 「南進」の前提として、日本海軍機動部隊が、ハワイを攻撃するとは、夢にも思っていなかったのである。

 いやもう一つ誤算があった。

 この時、彼女は、東京のゾルゲと尾崎、川合の運命に何が起きているか、まったく知らなかったのである。

「赤い諜報員」 太田直樹 講談社





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最終更新日  2014年02月19日 05時50分49秒
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