私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2014年02月21日
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カテゴリ: 千の朝
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 無装化ケーブル、電波兵器の権威として知られる通信院工務局長・工博松前重義氏は、このほど一兵士として応召入隊した。
 こうした例は無数にある。戦力増強の中枢人物を一兵士として召集する。世の中に思想ほど怖くないものはない。
 それは、その人の納得なしでは入ってこないから。
 これに反し暴力ほど怖いものはない。それは自分ではどうにもならないから。

 昭和二十年一月一日(月)
 昨夜から今晩堯にかけて、三回空襲警報鳴る。焼夷弾を落としたところもある。
 配給の餅を喰って、おめでとうをいうと、やはり新年らしくなる。
 曇天。

 戦争は文化の母だとか、百年戦争だとか言って戦争を賛美してきたのは、ながいことだった。
 僕が迫害されたのは、反戦主義という理由からであった。
 戦争はそんなに遊山に行くようなものなのか。
 それをいま彼等は味わっているのだ。
 だが、それでも彼らが本当に戦争に懲りるかどうかは疑問だ。
 結果はむしろ反対なのではないかと思う。
 彼らは第一に戦争は不可避なものと考えている。
 第二に彼らは戦争の英雄的であることに酔う。
 第三に彼らは国際知識がない。
 知識の欠乏は驚くべきものがある。
 当分は戦争を嫌う気持ちが起ころうから、その間に正しい教育をしなくてはならぬ。


「暗黒日記」 清沢 冽 東洋経済新報社





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最終更新日  2014年02月21日 06時29分02秒
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