私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2014年12月01日
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カテゴリ: 千の朝
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 しかし、問題は、現に紛争や戦争の絶えない各国においては、そうした「人類」としての「平和」の追求というより、自分たち「国民」のさしあたっての「安全」と「利害」という課題の方が常に優先していたということである。

 戦後日本の平和主義が理解できなかったのは、世界各国は、自国に対する不当と見なされるような状況を甘受してまで、無条件に平和を望んではいないということであった。

 むろん、核戦争の惨害はほとんどの国々が認識していたであろう。

 しかし、各国は、そこから、直ちに不戦を絶対の国是に掲げるのではなく、様々な策謀や、あるいは智恵によって、少しでも自国に有利な形での国際状況の展開を望んでいたのである。

 確かに、十九世紀から二十世紀前半にかけてのように、公然と戦争や侵略を賛美するような国々はなくなった。

 しかし、世界が依然として、各国間の紛争や対立によって彩られる場であるという事実は、少なくとも、各国の政権の当事者においては、当然の前提であったように思われる。

「国家学のすすめ」 坂本多加雄 ちくま新書





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最終更新日  2014年12月01日 06時04分02秒
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