私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2015年03月13日
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カテゴリ: 千の朝
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 「雨=あめ」にまつわる言葉だけでも、「春雨・秋雨・牒雨・冷雨.豪雨・穀雨・梅雨・霖雨……」の中国語に連なる漢語「雨(う)」の系譜と、「はるさめ.こさめ・ひさめ・こぬかあめ……」などの「あめ」のいわゆる和語の系譜がある。

 一概には言えないが、一般的に言えば「雨」の系譜は、多少遠景にあり、また温感は少し冷たく、輪郭は明瞭である。対する「あめ」の系譜は近景にあり、温感は暖かいが、輪郭はいくぶんぼやけている。

 しかも、「わらう」など和語の動詞においては、嗤(あざわら)うも談笑することも微笑することもその語によっては区別せず、言葉の領域の厳密さと漢字=漢語のような造語力に欠ける。

 また、「降雨」とも換言できる「雨が降る」は、「雨」や「降る」などの詞を、「が」などの辞が支えるという文法構造をもっており、詞の多くは漢語であることから、詞たる漢語に辞たる和語が結合し、支えている。

 このように日本語は、二重に分裂した言語の統一体=二重言語であり、そこにすっきりした単一の原理を見つけることは難しい。

「二重言語国家・日本」 石川九楊 NHKブックス





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最終更新日  2015年03月13日 05時30分51秒
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