私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2015年04月20日
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カテゴリ: 千の朝
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 すなわち日本の風土の特徴をなす湿気は、自然の恵みであると同時に自然の暴威をも意味し、また日本の風土そのものが熱帯的であると同時に寒帯的であり、さらに日本の気象の変化は(台風によって具体的に示されるように)季節的である反面突発的でもある。

 これらの多面的な二重構造は、しかしながらそれぞれに密接に結びついている。

 例えば自然が人間にとって恵みであるのは、それが「規則正しい」季節的な移り変りへの期待を満す限りにおいてであって、梅雨期の降雨や夏の高湿高温は、稲作農業にとっては欠かせない必要条件である。

 このような季節性を前提としてのみ、日本人は季節ごとに姿を変える自然の美を嘆賞することができた。

 季節的変化ということが、もし日本人の生活の基礎を支えるものでなかったならば、季節そのものを愛するという日本的美意識も生まれなかったに違いない。

「人と人との間」 木村 敏 弘文堂





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最終更新日  2015年04月20日 07時10分08秒
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