私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2015年10月23日
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カテゴリ: 千の朝
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 『野生の思考』の冒頭に、ある人類学のフィールドワーカーが現地で雑草を摘んで「これは何という草ですか?」と現地の人に訊ねたら大笑いされた、というエピソードが引かれています。

 何の役にも立たない雑草に名があるはずもないのに、それを訊ねる学者の愚行が笑われたのです。

 ソシュールの用語で言えば、この雑草はこの部族では「記号」としては認知されていなかったのです。

 それは彼らに植物学的な知識がなかったという意味ではありません。

 それぞれの社会集団はそれぞれの実利的関心に基づいて世界を切り取ります。

 漁労を主とする部族では水生動物についての語彙が豊かであり、狩猟民族では野獣の生態にかかわる語彙が豊かです。

 「用語の抽象性の差異は知的能力によるのではなく、個々の社会が世界に対して抱く関心の 深さや細かさはそれぞれ違うということによるのである。」(『野生の思考』)

「寝ながら学べる構造主義」 内田樹 文春新書





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最終更新日  2015年10月23日 05時39分29秒
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