私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2015年10月30日
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カテゴリ: 千の朝
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 なぜ戦争が起るのかという問題は、ひとびとにとってほぼ日常の努力を超えたもののように現われていたからである。

 だがそういう事態が生活にとって耐え難いものとしてやってくるとき、当然人間は、この大きな苦しみの原因となっているものを思い描き、そのことによって以後それを避けようと努力するはずだ。

 人間は、生活のうちでの耐え難い苦しみが、日常を超えた大きな社会の枠組からもたらされていると感じるとき、この社会の枠組を改変してゆこうと努力する。

 そのとき社会の全体像を思い描き、その仕組をなんらかの形でとらえようとする。

 この場合、思い描かれた全体像が客観的に正しいかどうかはさしあたり問題ではない。

 ひとはともかく実験として大きな矛盾の原因と結果を思い描き、その原因に働きかけてみる。

 こういった思い描きを欠くならば、社会に対して実践的な関係をとるということそれ自身がそもそも不可能だからである。

「現代思想の冒險」 竹田 青嗣 毎日新聞社





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最終更新日  2015年10月30日 06時34分48秒
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