私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2016年04月28日
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カテゴリ: 千の朝
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 本体より発する作用である。

 働きである。

 本体は五尺の身体である。

 この五尺の身体の働きが精神という霊妙な作用である。

 たとえば炭と焔(ほのお)とのごときである。

 薪と火とのごときである。

 荘子はすでにこの理を観破している。

 十三もしくは十五元素の一時の抱合(ほうごう)である

 身体が遼元して解離し、
 すなわち身体が死ぬときには、
 その作用たる精神は同時に消滅せざるをえない理である。

 炭が灰になり、薪がもえつくせば、
 焔と灰とは同時に滅びるのと同じである。

 身体がすでに分解して精神がまだ在るとは背理の極み、
 いやしくも宗教に毒されていない、
 自己の死後を勝手に割り出さない健全なる脳髄には
 理解されるはずはない。

 唐辛子(とうがらし)はなくなって辛味は別に存するとか、
 太鼓は破れて音だけはのこっているとか、

 まじめに言われることがらであろうか。

「続一年有半」 中江兆民 中央公論社 「日本の名著」





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最終更新日  2016年04月28日 05時56分12秒
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