私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2016年05月16日
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カテゴリ: 千の朝
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 いかなる制度もそれを制することはできない。

 統帥權がどこにあろうと、それは問題ではない。

 最近にドイツで国防軍をつくるにあたつて、
 統帥權の所属が問題になつている。

 それを大統領においても、首相においても、
 議會においても、軍部においても、
 ヒットラーの再出規をふせぐきめ手はない。

 軍隊を思想的にリードする者が出れば、


 いまの自衛隊とて、
 もしそれが左右いずれかのイデオロギーに染まれば、
 それが國を引きずることになろう。

 総力戦時代の現代では、
 戦闘力のための統帥権ということを擴張解釋すれば、
 どこまでも擴張できた。

 統帥權の獨立をもつて、
 ただちに舊體制がファッショだつた
 ということはできない。

 もし軍があのように政治化しなかつたら、
 たとえ統帥權が獨立していようとも、

 問題はなかつたろう。

 しかし、軍があのような團體精神に憑かれた以上は、
 たとえ統帥權がどこにあろうとも、
 また軍部大臣が文官であつたとしても、
 ああなるほかはなかつたであろう。


 それが原因だつたのではなく、
 むしろ結果だつた。

 決定的だつたものは、
 制度という前提條件ではなくて、
 そこにはたらいた意志だつた。

「昭和の精神史」 竹山道雄 新潮叢書





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最終更新日  2016年05月16日 07時02分14秒
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