私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2017年03月07日
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カテゴリ: 千の朝


 騙(かた)りや偏見をなぜ報道しないのか。

 裏は実際、とても汚い。

 例えば第一回のノーベル医学賞は
 ジフテリアの血清療法に与えられた。

 北里柴三郎が破傷風に次いで手掛けた
 血清療法の第二弾で、
 ドイツ人エミール・ベーリングと
 共同研究の形で発表された。



 北里は黄色い人種ゆえに受貴から外された。

 同じころ高峰譲吉が
 副腎皮質ホルモンを世界で初めて結晶化し、
 アドレナリンと名付けた
 (石原藤夫「発明特許の日本史」)。

 しかし日本人はここでも無視され、
 それをいいことに米国のジョン・エーベルは
 「高峰が私の発見を盗んだ」と言い出した。

 ギャロには先輩がいた。

 米医学会もそれに乗って
 エーベルの名付けた「エビネフリン」を


 不思議なことに日本の役所も戦後、
 米国名に倣っていた(同書)。

 米国にはギャロがまだまだたくさんいて、
 J・アクセルロッドは
 アドレナリンを脳伝達物質として理論づけ


 高峰の名も業績も消された。

 鈴木梅太郎は第一次大戦前、
 オリザニンを発見した。

 人類を脚気から解放した大偉業だが、
 これまた米国人のC・ランクが
 ビタミンと言い換えて発表した。

 まず日本人の名付けた名を消し、
 次に業績も
 「コメ糠に脚気の治癒効果がある」と予言した
 オランダ人C・エイクマンがノーベル賞を受賞した。

 ビデオからステルス性能まで生み出した
 フェライトは昭和五年に
 TDK創始者の武井武が発明した。

 オランダのフィリップス社が
 これに興味を持ちサンプルを求めてきた。

 武井が親切にサンプルを送ると、
 同社はギャロと同じことをした。

 サンプルを分解し、
 理論を突き止めて世界に特許を申請した。

 戦後、GHQの命令で
 日本はフィリップス社の特許を飲まされた。

 武井武の名は消しさられた。

 さすがに同社は
 ノーベル賞までは言い出さなかったが、
 それを見た仏物理学者ルイ・ネールが
 武井理論を自分名で出してノーベル賞を受貸した。

 慶応医学部の小林六道は
 猫の胃から螺旋菌を見つけた。

 あの強い胃酸の中に菌がいる。

 大いなる発見だが、
 小林はさらにその菌をウサギに接種してみた。

 ウサギは胃潰瘍を起こした。

 彼はそれをヘリコバクタ菌と命名した。

 オーストラリアのバリー・マーシャルは
 その螺旋菌を自らの胃に接種した。

 胃潰瘍が起きた。

 胃がんのもと、ピロリ菌の発見だ。

 彼はノーベル賞を受質したが、
 小林の名と業績を語ることはなかった。

 二十世紀を通して反日キャンペーンを張った
 サンフランシスコ・クロニクル紙。

 朝日新聞の先輩格だが、
 この新聞は日本を嫌悪する根拠に
 「Brown steal white brain
 (白人の知恵を盗む有色人種)」を挙げていた。

 よく言う。

 そんな白人を黙らせて来週、
 四人の日本人がノーベル賞を受賞する。
        (二〇〇八年十二月十一日号)

「偉人リンカーンは奴隷好き」 高山 正之 新潮社





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最終更新日  2017年03月07日 06時00分35秒
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