私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2017年03月21日
XML
カテゴリ: 千の朝


 内的発展の主題を許さないと同様に、
 純粋な歴史的動機をも容れない。

 そうしてギリシャ的な本能が造形美術のなかで
 どんなに決定的に肖像に反抗したかは、
 よく知られている。

 ローマ帝政時代になるまで、
 ギリシャ・ローマの芸術は自己にとって自然的な材料、
 すなわち神話だけしか知らなかった。


 理想的肖像でさえも神話的であって、
 プルタルコス風の類型的な伝記と同様である。

 偉大なギリシャ人のどんな一人でも、
 経験した時代を自分の内的な目をはっきりさせるべき
 追想録を書いたことがなかった。

 ソクラテスは一度も自分の内生活について、
 われわれの意味でいう重要なことを
 述べたことがなかった。

 パルチヴァル、ハムレット、ヴェルテルの成立を
 当然の衝動として前提にしているものが、
 ギリシャ・ローマの魂において


 プラトンにあっては、
 その学説の発展意識の跡を尋ねることができない。

 彼の個々の著作は、
 ただ彼がその時その時の種々な立場から
 書かれたものに過ぎない。


 彼の考慮したところのものでなかった。

「西欧の没落」第一巻 O・シュペングラー 五月書房





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017年03月21日 05時50分13秒
コメント(1) | コメントを書く
[千の朝] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: