私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年01月21日
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カテゴリ: 千の朝


 多くの国民が依然として天皇への敬愛心を抱いているのは、
 民主主義の意識が未熟だなどと本末転倒の議論を行っている。

 別に日本人が民主主義に未熟なわけではない。

 もともと、五箇条のご誓文の「広く会議を興し万機公論に決すべし」
 という天皇の宣言によって、日本の議会制度は開始されたのであり、
 自由民権運動も、それを論拠として議会開設を主張した。

 後に、コミンテルンによって
 「天皇制打倒」が指示され、

 日本人のなかに、天皇統治と議会制度が矛盾するなどと考えるものは、
 ほとんどいなかったのである。

 現に今日の多くの一般民衆も、一方では議会制民主主義を支持し、
 他方で天皇制に愛着を持っている。

 それは、フランスと違い、
 天皇統治のもとで議会制度が発展してきた歴史に見合っている。

 実際、天皇のように伝統を担って君臨し、
 党派的な政治対立を超越した存在が、政治上の最終決定を承認する仕組みは、
 国民の統合や国家の歴史的一体性を確保するうえで、
 卓抜な政治的な英知ではなかろうか。

「市場と国家」 坂本多加雄 藤原書店





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最終更新日  2019年01月21日 05時10分05秒
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