私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年01月24日
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カテゴリ: 千の朝


 あくまでも冷静な現実の認識であった。

 その地域の「安定と平寧」を保障するのは力と力のバランスであり、
 それを執拗(しつよう)に追求する国家意志だというのが、
 彼の基本認識であったからだ。

 しかし、アメリカはその原則を忘れ、
 国際政治を自らの道徳的・法律的観念を一方的に投影する場だ
 と誤解してしまったのである。

 ケナンはこう問いつつ、さらに日米戦争の帰結にまで批判の眼を向けている。


 その結果、その地域はどのような結果になっていったかということである。

 結局われわれは
 「日本が直面し且つ担ってきた問題と責任を引き継」ぐことになった
 とケナンはいうのだが、
 これこそが、そうした考慮を欠いた近視眼的行動の結果だ、
 と彼は指摘するのである。

 いずれにしても、アメリカ国民の小国観は、
 われわれ日本人にとり、今日でもなお
 大きな政治的影響をもつ重大問題であることを
 忘れるべきではないだろう。

「新地球日本史」2 西尾幹二 産経新聞社





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最終更新日  2019年01月24日 05時10分05秒
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