私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年03月20日
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カテゴリ: 千の朝


 最初の天皇が即位したのは紀元前六六〇年で、
 古代エジプト第二五王朝の時代にあたる。

 その血筋は、ときには養子をまじえながら、
 二千六百年以上も続いてきた。

 天皇家は世界でも並はずれて古い支配家系で、
 古代の不可思議な儀式、慣習などが代々、
 虫入り琥珀(こはく)のように閉じこめられて伝えられている。

 十六世紀に日本に来た

 自分の出会った日本人が、そのねばり強く不屈な精神を持って、
 理想的なキリスト教信者になるだろうと考えた。

 しかし、宣教師間の内部紛争のせいで、
 日本人はキリスト教を拒否してしまう。

 十七世紀のなかごろ、日本はヨーロッパ世界に対して門戸を閉ざす。

 そのためユダヤ=キリスト教の伝統の賜物である
 個人の道徳的責任という考え方をまったく吸収せず、
 古代世界の特色である連帯責任主義の痕跡を強く残すことになった。

 一八五〇年代になると、
 欧米の列強がこの物静かな社会に強引に入りこんできた。

 十年後、日本の支配層の大多数は

 上からの革命を推し進め、
 独立国として生きのびるために必要と思われる
 欧米の方式を採り入れ、
 日本を強力な「近代」国家に変身させようという決断を、
 集団の意志によって下した。


 将軍政治は廃止され、天皇が事実上の君主となったが、
 この政治革命は「富国強兵」の日本をつくるという
 慎重なねらいをもって推し進められたものだった。

「現代史」 上 ポール・ジョンソン 共同通信社





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最終更新日  2019年03月20日 05時10分05秒
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