私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年03月21日
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カテゴリ: 千の朝


 近代的な全体主義国家お墨つきの宗教へ変身をとげたのである。

 つまり、なんとも卑しむべき皮肉というほかないが、
 宗教とは本来現世の恐ろしさをやわらげるべきものであるのに、
 そうした恐ろしさを神聖化することに使われたのだった。

 これですべてではない。

 神道は拡張主義的国粋主義の宗教として、
 古い武士道の規範を一新した軍国版武士道により意図的に補強された。

 今世紀のはじめ、士族出身の大学教授、


 「この世におけるみずからの地位に満足し、
 生来の動かしがたい身分を受けいれ、
 その許された境遇のなかでおのれを磨く。
 家長に忠実で、先祖を尊び、自己啓発と心身の鍛棟により
 武道にはげむことである」と。

 しかし、二十世紀になるまで、どんな種類にせよ、
 武士道について述べたものはほとんどなかったといってよい。

 なかには武士道の存在そのものに疑いの目を向ける人もいる。

 ホール・チェンバレン教授は
 一九一二年に出版された評論『新しい宗教の創造』のなかで、
 次のように述べている。


 武士道についての説明は、
 主として外国人向けにでっちあげたまったくのでたらめである。
 ……十年かそこら前まで、武士道などだれも知らなかった」。

 もしかすると武士道は、ほとんどの人には
 近づきがたい一連の宗教的な修業だったのかもしれない。


 極端な国粋主義や軍国主義と同一視されるようになった。

 さらに、個人の殺害から始まり大衆に対する残虐行為や虐殺にいたる、
 このうえなく醜悪な行為を正当化する根拠にもなった。

「現代史」 上 ポール・ジョンソン 共同通信社





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最終更新日  2019年03月21日 05時10分05秒
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