私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年06月27日
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カテゴリ: 千の朝



 利休の庭に朝顔の花がみごとに咲いていると。

 秀吉、「されば、見に行こう」と、朝の茶の湯に出向いた。

 ところが、満開のはずの朝顔はすべて摘みとられ、
 どこにも花など咲いていない。

 秀吉は不快感を露(あら)わにするが、
 利休に招かれ茶室へと赴(おもむ)く。

 すると、そこにはたった一輪の朝顔が生けてあった。

 利休は最も美しい一輪だけを残し、


 「もの」においては、機能であれ装飾であれ、
 足していくのは簡単だ。

 しかし何を切り捨て、
 何を省いていくのかを決めることは一般に難しい。

 これは仕事全般にもいえることだし、
 人生でも同じかもしれないが、
 デザインワークの中で、付け加えるのではなく、
 何を省いていくかという課題は、
 普遍性を帯びてデザイナーに突きつけられる。

 このとき、外国人はなかなかわからない。

 しかし、「利休と朝顔」の例を出すまでもなく、


 このことは、
 日本人が誇るべき文化なのではないかと思っている。

「伝統の逆襲」 奥山 清行 祥伝社





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最終更新日  2019年06月27日 05時10分06秒
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