私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年08月26日
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カテゴリ: 千の朝


 池田内閣に替って成立した佐藤内閣は、
 日本の主権回復のために新たな努力を傾注しようとしたが、
 それは「主権に固有な諸権利」の回復という方向をとらず、
 もっぱら領土の回復と確定の努力というかたちでおこなわれた。

 昭和四十三年(一九六八)六月に実現した小笠原諸島の返還と、
 昭和四十七年(一九七二)五月に実現した沖縄の返還が、
 その成果であったことはいうまでもない。

 その背後には、当然国際的条件の相当な変化があった。


 米国が海外への介入を整理せざるを得なくなった状況を機敏にとらえて、
 沖縄返還交渉が進められたからである。

 南方の領土確定が、
 北方領土回復への要求を促すのは、
 必然的な成行きである。

 沖縄の返還は、ソ連の占領下にあるわが北方領土。

 つまり国後、択捉。色丹の三島と歯舞群島の返還要求に、
 新しい油を注ぐという結果を生んだ。

「一九四五年憲法―その拘束」 江藤淳 文藝春秋





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最終更新日  2019年08月26日 07時41分31秒
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