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日本の陶磁器
青磁、染め付け、須恵器、絵付け、現代に通じる陶磁器のほとんどが中国で生まれ、花開きました。
弥生土器の頃から中国の影響を受け始め、やがて交易や渡来人によって交流が盛んになるにつれて、様々な器や技術が持ち込まれるようになります。
青磁、三彩、赤絵 釉裏紅、染め付け、様々な陶磁器が中国から渡来しては、日本で模倣が試みられます。
日本で最初に陶工と呼ばれたのは多分、長次郎です。
京都の楽焼(優しい時間で卓が最後に焼いていた抹茶碗は楽焼の模倣です)の創始者です、意匠を決定したのは利久で実際に焼いたのが長次郎です。初めての日本独自の焼き物の誕生です。そして利久の弟子、古田織部の織部焼
その後、江戸時代になり仁和寺の清右ヱ門こと仁清、尾形乾山が登場し日本の陶芸は日本文化が凝縮した形で花開きます。
乾山は兄の光琳が絵筆を取った器を作り、天才、本阿弥光悦、仲間の俵屋宗達、彼ら文化人は古き良き風流人として文化の頂点に立ち、今に続く京焼きの原点が完成します。
その頃九州では有田焼きの原点、伊万里と鍋島が生まれ、その流れを汲んで、加賀に九谷焼が誕生します。いずれも磁器で絵付けの器です。
伊万里は主に染め付け、九谷は五彩と色とりどりの器が誕生しました。
九谷を除いてこの頃の窯は代々受け継がれており、十四代柿右衛門、十三代今衛門などがあります。
柿右衛門は十三代が家伝、濁出の復活を行い、今の十四代が成熟した濁出を完成しました。今右衛門は吹墨、彼らは独自の釉薬による独特の器世界を創造し、人間国宝として製作を続けています。(十三代今右衛門は2001年10月にお亡くなりになりました。)
残念ながら仁清、乾山は一代限りの陶工で彼らの偉業はその作品を通してしか知ることは出来ません。唯一彼らをめざし彼らに追い
陶磁器の作り方で根本的に相違する2つの製作方法があります。
ひとつは、作家個人が土作り→粘土熟成→ろくろ生地作り→乾燥、一次焼成→絵付け(絵の具調合、釉薬調合)→2次焼成→仕上げ。の工程を行う作り方。
もうひとつはいわゆる分業、
大量生産と品質の統一の思想から生まれるものですがここではその工程が、土師(土作り→粘土熟成)→生地師(ろくろ生地作り→乾燥、一次焼成)絵付師絵付け(絵の具調合、釉薬調合)→焼師2次焼成→仕上げ
という工程でそれぞれ専門工が代々受け継いでひとつの組織として運営する作り方。
前者は仁清、乾山などの陶工、後者は柿右衛門、今衛門が代表でしょう。どちらも優劣は付けがたいですが、私は仁清や乾山みたいなタイプの陶工の方が作品のオリジナリティが高いので、好きですが。
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