あなたに捧ぐ

2011.03.16
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カテゴリ: 小さな話
夢を見た。
誰かの胸に抱かれる夢だった。
息を吸い込んでその匂いに、安心した。
やさしく私を包む腕に、安心した。
頬に当たる決して厚くはない胸板に、安心した。
起きたときひどく安心していた。
その人の顔を見ることはなかった。
でも、私をこんなに深く安心させることのできる人を私は一人しか知らない。





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Last updated  2011.03.16 16:52:16
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