音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年08月18日
XML
テーマ: 洋楽(3566)
90年代、歌心にめざめたニルスの転換点


 ブルース・スプリングスティーンに関連したところで(前項の 「イフ・アイ・シュッド・フォール・ビハインド」 同動画 を参照)、"隠れ名曲"を一つ紹介しようと思う。ニルス・ロフグレンが、スプリングスティーンをゲストに迎えた1991年のシングル曲「心はいつもバレンタイン」である(一応、邦盤での表記に合わせるけれど何とかならんものか…、原題は単に"Valentine")。この曲は、ニルス・ロフグレンのアルバム『 明日への旅路(原題:Silver Lining 、こちらもどうにかならないものだろうか…)』収録のシングル曲で、スプリングスティーンがヴォーカルのハモリ部分で特別参加している。

 さて、ニルス・ロフグレンは、グリン(Grin)というバンドで活動した後、ソロとして活躍。この間、ニール・ヤングやクレイジー・ホースの作品にも参加経験がある。スプリングスティーンのバックバンドであるE・ストリート・バンドには 『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』 に伴うツアーの頃からメンバーとして参加し、現在もE・ストリート・バンドの一員である。

 そんなニルスは、80年代に至るまでずっと「ロック小僧」のイメージで通ってきた。特徴ある小気味よいギタープレイやステージパフォーマンス(ギターを抱えたままのバク転)はいずれもそのイメージにぴったりだった。この頃のソロ作にもすぐれたものが多いのだが、ヴォーカルがもうちょっとどうにかならないか、と思う瞬間もなくはなかった。

 しかし、90年代のこの曲の頃から、ニルスのヴォーカルが成熟し始める。年齢を重ねたせいかどうかよくわからないが(ニルスは1951年生まれなので、当時は40代に入ったところ)、とにかく彼は歌心にめざめた。その後は、アコースティックのライヴ盤を出したりするなど、ヴォーカルの比重が高い曲も増え始める。そんなニルスのヴォーカルのスタート地点として重要と筆者が考えるのが、この「心はいつもバレンタイン」である。




[収録アルバム]

ニルス・ロフグレン  『Silver Lining(明日への旅路)』 (1991年)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019年06月22日 05時31分56秒
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: