音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年08月12日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ジャズ
スティット、本領発揮のアルト・ワンホーン盤


 本盤『ソニー・スティット・ウィズ・ザ・ニューヨーカーズ(Sonny Stitt with the New Yorkers)』は、1957年に吹き込まれたもの。本盤を含めこの時期のスティットのルースト盤は安定感があると言われ、長いスティットのキャリアの中でも評価が高く、絶頂期などと評される(他には こちらの盤 などもルーストだったりする)。

 実際、このアルバムは安定感と安心度の高い盤だと言える。アルトのワン・ホーン盤で、パーカー死去が1955年だからもちろんその後の吹き込みということになる。上述の安定感・安心感の背景としては、ハンク・ジョーンズのピアノが一役買っている点も聴き逃せない。

 1.「ザ・ベスト・シングス・イン・ライフ・アー・フリー」の軽快さ、3.「春の如く(イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング)」の威風堂々とした構え、4.「チェロキー」の勢いあるフレージング、6.「ボディ&ソウル」のメロディを生かした伸びのある演奏…と曲ごとに見ていくと、意外といろんな曲調の演奏が収められている。けれども、すべてを結ぶ1本の軸が“雄弁さ”であると言ってもいいだろう。バピッシュなスタイルがどうこうとか、パーカーとの比較がどうこうとか、そういう聴き方がある一方で、この“雄弁さ”にただ圧倒されるという聴き方もあっていいように思う。いろんなタイプの曲があり、ノリのいいものから落ち着いたものまで、一つの色に染まったアルトが語り歌う、その演奏をただ聴く。邪念を払って(?)そんな風に聴くのも心地よいのではないかと思ってみたりする。


[収録曲]

1. The Best Things in Life Are Free
2. Engos, the Bloos
3. It Might As Well Be Spring

5. I Didn't Know What Time It Was
6. Body and Soul
7. People Will Say We're In Love
8. Bloosey
9. Birds' Eye


[パーソネル・録音]

Sonny Stitt (as)
Hank Jones (p)
Wendell Marshall (b)
Shadow Wilson (ds)

1957年8月30日録音。





ソニー・スティット/ソニー・スティット&ザ・ニューヨーカーズ[SHM-CD]




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Last updated  2017年08月12日 23時32分29秒
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