音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年12月14日
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テーマ: 洋楽(3314)
12歳のデビュー盤


 スティーヴィー・ワンダー(スティービー・ワンダー,Stevie Wonder)は、11歳でモータウンと契約し、67歳の現在まで半世紀を優に超えるキャリアを誇る。当初は“リトル・スティーヴィー・ワンダー”の名で親しまれた。11歳で録音したシングル曲は先に発表していたものの、アルバムとしてデビュー盤になったのが、1962年リリースの本盤『ジャズ・ソウル~スティーヴィー・ワンダー・ファースト・アルバム(The Jazz Soul of Little Stevie)』であった。

 このアルバムの特徴は、何よりもスティーヴィーが“歌っていない”ことにある。要はインストルメンタルの演奏盤で、彼が担当している楽器は、ボンゴ(1., 3.)、ハーモニカ(2., 5., 8., 9.)、ドラムス(4.)、オルガン(5., 7.)、ピアノ(8.)である。大半の楽曲はプロデュースを行なったヘンリー・コスビーとクラレンス・ポール(後者は“リトル・スティーヴィー・ワンダー”という芸名の名付け親だという)による。とはいえ、2曲(7., 8.)ではスティーヴィー自身も共作者として作曲に名を連ねている。

 結局、この盤はこれといったチャートアクションを見せることはなかったが、幼くもハイレベルな才能は十分に発揮されていたと言えるだろう。本盤リリース後、同年の末にはモータウンの一員として全米ツアーに参加し、その際のステージは翌1963年に『12歳の天才』としてアルバム化され、全米1位を獲得することになる。同盤収録の「フィンガーティップス」(これも1963年に1位のシングル・ヒットとなった)や「ソウル・ボンゴ」のオリジナルは、本デビュー盤『ジャズ・ソウル』に収められていたものだった。

 個人的な好みをいくつか挙げると、スティーヴィーの演奏という面では、2.「ザ・スクエア」のハーモニカ、5.「サム・アザー・タイム」の後半のオルガンがかっこいい。あと、4.「マンハッタン・アット・シックス」ではスティーヴィーはドラムを担当していてこれも聴きごたえがある。それから彼自身の共作曲の8.「セッション・ナンバー112」は、本盤中で有名曲の1.と並んで聴きどころになっていると思う。時代が時代なので総収録時間30分ほどというのは仕方ないのかもしれないが、1曲1曲がもう少し長ければ文句なしといったところだろうか。


[収録曲]

1. Fingertips
2. The Square
3. Soul Bongo

5. Paulsby
6. Some Other Time
7. Wondering
8. Session Number 112
9. Bam

1962年リリース。




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【輸入盤】Jazz Soul Of Little Stevie Wonder [ Stevie Wonder ]




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Last updated  2017年12月14日 05時34分55秒
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