さて、ピーター・ガブリエルのソロ作に優れた作品は何枚もあるが、おそらく世間で高い評価がある程度定着し、とくに名盤と言われることが多いのは、この『ピーター・ガブリエルIII(Peter Gabriel III)』という盤であろう。ちなみに、彼のアルバム名は大概ややこしい。実はソロ第1弾から4枚続けて『ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)』という異なる4枚の作品を発表している。あまりにややこしいので、世間では、1・2・3・4(I・II・III・IVと表記している模様)という“便宜上の名前”で呼んでいる。その後も、『So』、『Us』、『Up』といった、これまた紛らわしい“二文字シリーズ”のアルバムをリリースしている。ともあれ、今回は上記のソロ第三作目における、ピーター・ガブリエルの変態度について少々考えてみたい。
1. Intruder 2. No Self Control 3. Start 4. I Don't Remember 5. Family Snapshot 6. And Through the Wire 7. Games Without Frontiers 8. Not One of Us 9. Lead a Normal Life