シカゴ(Chicago)は、1969年の『シカゴの軌跡(The Chicago Transit Authority)』でデビューし、ほぼ毎年1作(といってもその“1作”が2枚組だったり、ライヴ盤やベスト盤のリリースも間に挟んでいたりもする)のペースで着実に作品リリースを重ねていった。そんな中、バンドにとって大きな危機が訪れた。1978年1月に起きた、当初からのメンバーであったテリー・キャスの死である。弾が入っていないと言って銃をこめかみにあてて引き金を引いたところ、自身を撃ち抜いてしまったという不慮の事故だった。