音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2018年10月10日
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テーマ: 洋楽(3314)
メンバー交代とゲスト・ミュージシャンに注目してみる第6作


 1970年代半ば、ボズ・スキャッグスのレコーディング・メンバーから派生し、1978年のセルフ・タイトル作(邦題は『宇宙の騎士』)で世に出たTOTO(Toto, 読み方はトト)は、第4作 『聖なる剣』 でトップ・グループとしての人気を築き上げた。そんな彼らの第6作となったのが、1986年発表の『ファーレンハイト(Fahrenheit)』である。

 かつての 「ロザーナ」 「アフリカ」 ほどの特大ヒットではないにせよ、シングルでのヒットとなった 「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」 を含む作品であるが、メンバーの変化やゲストに注目するのも面白いように思う。

 まず、このバンドのメイン・ヴォーカルは、当初ボビー・キンボールだった。オールド・ファンにとっては、この声こそがTOTOという人もいるだろう(後に復帰し、解散まで所属)。彼は、第5作の『アイソレーション』制作中に脱退し、代わりのヴォーカリストとしてファーギー・フレデリクセンが加わった。しかし、本作では再びメンバーが交代し、新たなヴォーカリストとしてジョセフ・ウィリアムズが迎えられた(ただし、本盤の3.と5.はスティーヴ・ルカサーがリード・ヴォーカルを担当)。

 それからゲスト・ミュージシャンも興味深い。何と言っても注目は10.「ドント・ストップ・ミー・ナウ」だろう。マイルス・デイヴィスのミュート・トランペットが聴きものだが、よくよく考えてみると、ルカサー=ペイチの作曲でこんなジャズ演奏をやっていたというのも面白い。さらに、この曲を含め他の曲(6.および9.)には、サックス奏者のデヴィッド(デイヴィッド)・サンボーンも参加している。



 収録曲は必ずしも統一感があるわけではないし、いま聴くと80年代特有と思えるようなアレンジもある。聴きどころとしては、ヒット曲の5.に加えて、9.「リー」の美しさが挙げられる。加えて、上述の通り、意外性のある10.といったところだろうか。


[収録曲]

1. Till The End
2. We Can Make It Tonight
3. Without Your Love
4. Can't Stand It Any Longer
5. I'll Be Over You
6. Fahrenheit
7. Somewhere Tonight
8. Could This Be Love
9. Lea


1986年リリース。




 ​
ファーレンハイト [ TOTO ]





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