音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2019年01月15日
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ブルースにこだわり過ぎなければ、代表盤かも


 クライマックス・シカゴ・ブルース・バンドとして始まったクライマックス・ブルース・バンド(Climax Blues Band)は、やがてブルース臭を薄めていく(とはいえ、捨て去ったわけではない)。ブルースという概念にこだわって聴くのであれば、明らかに初期の盤がお薦めとなるだろう。けれども、そこにこだわるのでなければ、彼らの真骨頂を示すのは、きっとこのアルバムだということになるのではないか。そんな1枚が1975年発表のこの『スタンプ・アルバム(Stamp Album)』である。

 音楽的には、ブルース・ロックと呼べる部分を随所に残しつつも、キャッチ―な部分があり、心強いブギーが強く印象に残る。かと思うと、やたらファンキーな曲やレゲエ風のリズムもあったりして、アルバム全体を通して聴くと、リズムの変化が耳につく。要は、ブルース・ロックからすでに脱皮していったバンドの姿だと言っていいように思う。

 冒頭の1.「ユージン・ザ・パワー」からしてメロディアスでキャッチ―な部分でのよさが出ている。人気曲の3.「アイ・アム・コンスタント」のほか、5.「スカイ・ハイ」なんかもそうした側面が成功したナンバーと言えそう。その一方、随所で展開されるギター・プレイは、やはりブルース・ロックの潮流から生じてきたバンドであるということを再確認させてくれるのも面白い。

 余談ながら、本盤はジャケットも人目を引くものである。個人的な体験では、クライマックスのアルバムを買い揃えていたころ、見た目のジャケットのイメージでいちばんに欲しいと思ったのが本盤だった。“スタンプ”すなわち切手のデザインで、よくよく見ると飛行機に自由の女神と摩天楼が描かれたベタに“アメリカン”な感じの図柄だったのだけれど、ヘンテコなものやダサダサのジャケット・デザインもある彼らのアルバムの中では、『FMライヴ』と本盤のジャケットになかなかのセンスを感じたりする。


[収録曲]

1. Using the Power
2. Mr. Goodtime
3. I Am Constant

5. Sky High
6. Rusty Nail / The Devil Knows
7. Loosen Up
8. Spirit Returning
9. Cobra

1975年リリース。




 ​
スタンプ・アルバム [ クライマックス・ブルース・バンド ]





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Last updated  2019年01月15日 07時31分38秒
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