音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2019年02月22日
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2017年発表のロック・ウルバーノ作


 これまでメキシコ都市部を中心に根づいている“ロック・ウルバーノ(アーバン・ロック)”のアーティストを何組か取り上げてきたが、今回のジャント・ウルバーノ(Llanto Urbano)もその1つである。そもそもバンド名自体に“ウルバーノ”という語が含まれているが、このバンド名は“都会の嘆き”といった意味合い。

 本バンドの詳細は情報もなくて不明なのだけれど、写真から判断する限り、20代後半~30歳代ぐらいと思しき男性4人組。この分野のアルバム制作を手掛けているデンバー・レーベルからデビュー作として2017年にリリースされたのが、本盤『ウナ・ロサ・パラ・ウン・パンテオン(Una rosa para un panteón)』ということのようである。アルバムのジャケットの写真には、墓地と1輪のバラを手にした女性が映り込んでいるが、“墓地に1輪のバラを”という意味のこのアルバム表題に沿ったものになっている。

 メンバーは、作詞作曲を担当しているヘラルド・コルテス・アルバラード(ヴォーカル、ギター)に加え、エリック・アントニオ・サマリパ(ギター)、エステバン・ケオエ・イニゲス(ベース)、ホセ・ウバルド・バレンシア・ゴンサレス(ドラムス)。全体のサウンドとしては、同ジャンルの他のバンドに比べ、ディストーションのかかったリズム・ギターが強めで、ベースとドラムも意図的に音圧を高めて激しさを演出しようとしているように見える。その一方で、曲調や詞はロック・ウルバーノの王道を行っているという印象を受ける。

 全11曲が収められていて、やや一本調子な気もしないではないが、注目したい曲をいくつか挙げてみたい。1.「ウナ・ロサ・パラ・ウン・パンテオン(墓地に1輪のバラを)」は、アルバム表題曲にもなっているだけあって、展開が工夫されていてキャッチ―な部分も巧く組み込まれている。4.「ミ・セレナータ(我がセレナーデ)」、6.「スエニョス(夢)」、10.「ビダ・インフスタ(不公平な人生)」あたりは、ロック・ウルバーノの王道を行くといった感じで、アラガンやリラン・ロール( 参考過去記事 )を彷彿とさせる。また、7.「ウン・ジャント・マス」や8.「ウナ・ノタ・マス」はこのバンドのハードな方向に向いた音作りが生かされているようにも思う。いかにもローカルなシーンで演奏をしているバンドだが、このアルバムの出来だと次もあるかもしれない。密かな“ロック・ウルバーノ”ファン(苦笑)の筆者としては、細々と動向を追っておこうと思っていたりする。


[収録曲]

1. Una rosa para un panteón
2. Borracho

4. Mi serenata
5. Mis problemas
6. Sueños
7. Un llanto más
8. Una nota mas
9. Vagabundo
10. Vida injusta
11. Volver a empezar

2017年リリース。





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Last updated  2019年02月22日 11時22分57秒
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