音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2019年04月05日
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テーマ: 洋楽(3310)
ハード・ロック史上の定番の名作


 『ディープ・パープル・イン・ロック(Deep Purple in Rock)』は、ディープ・パープル(Deep Purple)が1970年に発表したスタジオ4作目となるアルバムである。全英4位のヒットを記録し、同時期のシングル「ブラック・ナイト」も2位を記録した(ただしアメリカでは、プロモーションがうまくいかなかったせいか、目立ったチャート・アクションはなかった)。

 1968年のデビュー当時からバンドの方向性を担っていたのは、ジョン・ロード(キーボード)であったが、本作ではリッチー・ブラックモア(ギター)の色が濃いものとなった。クラシックとの融合路線をとってきたロードに対し、ブラックモアはよりハードなロックへのシフトを主張して、結果、とりあえず1枚作ってみてから考えようということになったとのこと。時代はちょうどレッド・ツェッペリンが人気を得ていった頃で、ハード・ロック路線への転向は、ディープ・パープル自体にとっても大きな成功への第一歩となった。

 アルバム内容は、完成度やテクニックというよりも(別に完成度が低いとか技術がないと言っているわけではもちろんない)、勢いや若々しさのイメージが強い演奏と言える。とにかく思い切って演奏し、その過程でテクニックが活かされ、結果として完成度の高いものになっているという印象で、何よりも勢いのある演奏という点が目立つように思う。

 知名度という点では、1.「スピード・キング」や3.「チャイルド・イン・タイム」が聴きどころに挙げられる。あと、これら2曲に加えて、個人的にはアルバム後半の6.「リヴィング・レック」や7.「ハード・ラヴィン・マン」も気に入っている。7~8分や10分といった長尺の曲が含まれるが、間延びしたり飽きがきたりのではなく、むしろそれゆえに展開が楽しめる楽曲になっているのも注目しどころだと思う。また、後のCD盤(1995年の再発)では、プロモーション用シングルだった(日本でもCMソングなどにも使用された)有名曲「ブラック・ナイト」もボーナス・トラックとして収録されている。

 なお、本盤のジャケットは、米国サウスダコタ州のラシュモア山に彫られた彫刻(4人のアメリカ歴代大統領)をパロディ化したもの。アルバム名の『イン・ロック』というのは、上に書いたようにバンドとしての初のハード・ロック作という意味合いが本来あったのだろうが、この表題にひっかけて“イン・ロック”(石に刻まれた)なメンバー5人の姿を表現したものとなっている。



[収録曲]

1. Speed King
2. Bloodsucker

4. Flight Of The Rat
5. Into The Fire
6. Living Wreck 
7. Hard Lovin' Man

1970年リリース。

*1995年の25周年記念盤では、「ブラック・ナイト」のシングル・ヴァージョンのほか、レコーディング時の音声、未発表曲、未発表ヴァージョンなど13トラック(まとまった楽曲としては7トラック分)が追加。




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[枚数限定]IN ROCK[輸入盤]/DEEP PURPLE[CD]【返品種別A】





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Last updated  2019年04月05日 08時59分03秒
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