1993年発表の『テン・サマナーズ・テイルズ』に収められた「フィールズ・オブ・ゴールド(Fields of Gold)」です。この曲名は翌年発売のベスト盤の表題にもなりました。シングルとしても発売されましたが、英米ではそこそこなチャートアクション(英16位、米23位)だったのに対し、なぜだかカナダではチャート2位まで上昇したという不思議な現象が起きた曲でもあります。この寂しげな感じというのが、後々のスティング作品にも通底する一つの大事な彼の特徴で、それがよく感じられるナンバーの一つではないかと思っています。