音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2019年12月13日
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テーマ: 洋楽(3310)
バランス感覚に溢れた好盤


 バーバラ・キース(Barbara Keith)は1946年生まれで、アメリカ東海岸出身の女性シンガーソングライター。1960年代後半にカンガルーというバンドで1枚アルバムを出し、その後1970年代初頭にかけてソロ名義のアルバム2枚を出してシーンからは姿を消した。1990年代になってザ・ストーン・コヨーテスという家族バンドで再びアルバム制作を始めて現在に至る。

 上記のソロ名義の2作(それぞれ1969年と1972年にリリース)はともにセルフ・タイトル作で何とも紛らわしいのだけれど、今回取り上げるアルバムは1972年リリースのセカンド作の方である。そもそもあまり知られていないアーティストで、大きなヒットを飛ばしたわけでもないけれども、2枚のうちどちらがより知られているかというと、本盤の方ということになるだろう。

 フォークやカントリーに根差し、大半が自作曲で占められているが、単調な弾き語り的なものというよりは、アレンジの工夫(といっても決して華美なものではない)をしながらじっくり聴かせようといった趣の盤である。

 まず、注目されるのは、ジミ・ヘンドリックスの演奏でも知られる、ボブ・ディラン作の1. 「見張り塔からずっと(オール・アロング・ザ・ウォッチタワー)」 。ほかに筆者の好みでいくつか挙げると、2.「ローリング・ウォーター」、5.「フリー・ザ・ピープル」、7.「あなたへの道のり(ザ・ロード・アイ・トゥック・トゥ・ユー)」、8.「シャイニング・オール・アロング」、10.「ア・ストーンズ・スロウ・アウェイ」なんかがいい。他の曲も含め、全体的に“ひたむきな感じ”が好印象で、真摯に聴かせることを意図しつつも飽きさせない工夫を頑張ってしているように感じる。いま聴いても、やっぱり商業ベースに乗りにくいのだろうという気もするけれども、じっくり腰を据えて聴けば、目立たないもののバランス感覚がよく、しっかり制作された好盤と言えるように思う。ヒットやブームは不要だが、こういう盤こそ、一定数のリスナーを獲得しながらひそかにかつ着実に聴き継がれて欲しいと思う。


[収録曲]

1. All Along the Watchtower
2. Rolling Water

4. Burn the Midnight Oil No More
5. Free the People
6. Detroit or Buffalo
7. The Road I Took to You
8. Shining All Along
9. Rainy Nights Are All the Same
10. A Stone's Throw Away

1972年リリース。




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Last updated  2019年12月13日 20時02分46秒
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