音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年03月03日
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高い完成度の第4作


 カイファネス(Caifanes)は、サウル・エルナンデス(ヴォーカル、ギター)を中心とするメキシコのロック・バンド。1988年のデビュー盤以降、順調にアルバム作品を制作し、シングル・ヒットも重ねていった。そんな彼らのキャリアの一区切りとなった作品が、4作目にあたる本盤『エル・ネルビオ・デル・ボルカン(El nervio del volcán)』である。“火山の神経”という意味の表題のこの盤は、1994年初頭にロサンゼルスで録音され、グラハム・ナッシュ(9.のハーモニカ、参考過去記事 (1) (2) )やセシリア・トゥーサン(1.,3.,5.のコーラス、参考過去記事 (1) (2) )らがゲストとして参加している。

 この時点でのメンバーは、上記のサウル・エルナンデスに加えて、アレハンドロ・マルコビッチ(リード・ギター)、アルフォンソ・アンドレ(ドラム、パーカッション)の3人。カイファネスは、本盤リリース翌年の1995年にバンド活動を停止することになった(後に2011年に再結成)。結果的に、デビューの1988年から1995年の活動期間で、本盤が最後のアルバムとなった。

 個人的には、リリース当時によく聴いた作品で、思い入れがある。お薦めの楽曲が多く並ぶが、いくつか注目曲をピックアップしてみたい。1.「アフエラ」、3.「アキー・ノ・エス・アシー」、4.「アジェール・メ・ディホ・ウン・アベ」はシングル・カットされた。特に大ヒットした1.は、当時はもちろんのこと、今でもいろんなところでよく耳にするナンバーで、彼らの代表曲の1つである。

 これら以外に本盤所収で聴き逃がせないのは、8.「キシエラ・セール・エル・アルコール」。この独特のスロウ・ナンバーは、サウルの曲の中で個人的にはかなり上位にくるお気に入り曲だったりする。さらに、2.「ミエド」と6.「アビエンタメ」も本盤の聴きどころといえそうで、前者はどちらかというとストレートに、後者は独特のリズム感で、いずれもカイファネスらしくロックしている。余談ながら、昨年(2019年)で本盤はリリースから25年を迎えた。1990年代メキシカン・ロックの上位に入る代表作と言える作品なので、“25周年記念エディション”なんて発売されたりしていないのだろうか…(といいつつ、筆者の手持ちは、簡易なリイシュー盤だったりするのだけれど)。




1. Afuera
2. Miedo
3. Aquí no es así
4. Ayer me dijo un ave
5. Hasta que dejes de respirar
6. Aviéntame
7. El animal
8. Quisiera ser alcohol
9. Pero nunca me caí
10. El año del dragón
11. La llorona






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Last updated  2020年03月03日 22時49分48秒
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