音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年11月12日
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ハイペースでアルバム発表が続いた時期のスタジオ第4作


 クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR, Creedence Clearwater Revival)は、ジョン・フォガティ(ギター、ヴォーカル)を中心とした4人組のロック・バンド。1960年代末から1970年代初頭にかけて、短い活動期間ながらも、彼らはヒットを連発した。

 1968年にファンタジー・レーベルからデビューし、その後もこのレーベルからアルバムを連続して発表した。デビュー盤はサイケ色も強かったが、まもなくストレートなロックへと傾いてゆく。1969年は彼らにとってキーとなる年だった。年頭には前年に録音した『バイヨー・カントリー』を発表、夏には同年前半に録音した『グリーン・リヴァー』を発表、そして、11月には本作『ウィリー・アンド・ザ・プア・ボーイズ(Willy and the Poor Boys)』を発表した。このように、年に3枚もオリジナル・アルバムを発表し続けられるほど制作意欲が高く、活力に溢れていた。

 実際、彼らの作品はハイペースで発表されたものの、急いで作った感じはせず、どれも充実度が高い。本盤に関していくつか注目したい曲を挙げてみたい。CCRの最大の魅力は、“3分間のレコード芸術”で、短い時間にロックのエッセンスをコンパクトに詰め込んで楽曲として提示できていた点にある。彼らのシングルが次々にヒット(不運にも全米2位が最高位で、全米1位は生まれなかったのだが)した理由でもあったのだろう。そのような観点からすると、2.「青空の死者(イット・ケイム・アウト・オブ・ザ・スカイ)」、3. 「コットン・フィールズ」 、6. 「フォーチュネイト・サン」 は特に聴き逃がせない。

 その一方、多くの曲が3分以内という彼らの楽曲演奏の傾向の中で、少し長めのものにも触れておきたい。8.「ザ・ミッドナイト・スペシャル」は4分ちょっとなので、特段長いわけでもないのだけれど、トラディショナル曲で、かつてカントリーでヒットした曲とは思えないカッコいいロック調に仕上がっていて必聴。それから、6分越えで、彼らとしてはかなり長尺な10.「エフィジー」もじっくり聴く価値のあるナンバー。CCRの活動は長く続かなかったものの、もしそのまま続いていたらこの路線を掘り下げてほしかったとひそかに思っていたりする。


[収録曲]

1. Down on the Corner

3. Cotton Fields
4. Poorboy Shuffle
5. Feelin' Blue
6. Fortunate Son
7. Don't Look Now (It Ain't You or Me)
8. The Midnight Special
9. Side o' the Road
10. Effigy

1969年リリース。





ウィリー・アンド・ザ・プアボーイズ +3 [ クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル ]

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Last updated  2020年11月12日 06時28分59秒
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