音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2021年02月04日
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1990年代末、成功を収めたアコースティック・ライヴ盤


 マナー(MANÁ)はメキシコ出身のロック・バンド。1980年代後半にメキシコの音楽シーンに登場し、1990年代後半になるとアメリカでも人気を獲得したことから世界的に知られるようになっていった。そうしたまさしく上り調子の時期に、人気企画だったMTVのアンプラグドでのライヴを行ってアルバム化したのが、本盤『MTVアンプラグド(MTV Unplugged)』ということになる。

 このMTVのライヴ企画は、玉石混交な部分もあったけれど、各アーティストや各バンドの従来とは違う側面を焙り出すのに成功した事例も多かった。このマナーの場合も、アコースティック演奏で従来のライヴとは違った面を見せるのに成功した方の事例と言えるだろう。

 どの演奏もアコギをメインにしていつもの声を聴かせることに成功している。1990年代を通じて彼らは上り調子を示してきたのだけれど、こういう演奏スタイルになって、パフォーマンスに余裕をもって構えている部分が十分にあるということが可視化されたように思う。

 70分超という収録時間だけれど、この演奏を聴いていると、あっという間に時間が過ぎていく。じっくり聴かせるような雰囲気の部分もあれば、終盤になると少し盛り上がった雰囲気で演奏は進んで行く。つまりは、全編通して聴きたい盤というわけだけれど、敢えて出色のナンバーを少しだけ挙げておきたい。2. 「エン・エル・ムエジェ・デ・サン・ブラス(サン・ブラスの波止場にて)」 は、元のスタジオ作( 過去記事 )のヴァージョンを上回る出来と言えるように思う。それから、1990年のシングル曲11. 「ラジャンド・エル・ソル」 はアレンジの勝利。これらに次いで個人的に押したいのは、4.「クアンド・ロス・アンヘレス・ジョラン」や5.「カチート」といったゆったりめのナンバー。終盤の盛り上がりもよいのだけれど、先に述べた“バンドの余裕”というか、もはや若さの勢いだけではない“バンドの器”が感じられる辺りが筆者のツボにはまる。


[収録曲]


2. En el muelle de San Blas
3. Vivir sin aire
4. Cuando los ángeles lloran
5. Cachito
6. Te solté la rienda
7. Desapariciones
8. Falta amor
9. Coladito
10. Ana
11. Rayando el sol
12. Se me olvidó otra vez

14. Oye mi amor

1999年リリース。




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【輸入盤CD】MANA / MTV UNPLUGGED (マナ)




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Last updated  2021年02月04日 01時52分43秒
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