音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2021年06月10日
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“世界一の無名ギタリスト”による本領発揮盤


 ロイ・ブキャナン(Roy Buchanan)という人は、悲しいかな、知名度が低い。セッション・ミュージシャンとして、ブルース、ロック、カントリーなど多彩な演奏ができ、ソロ作も1970年代~80年代にいくつも残しているが、どうしたことか、聴かれることは決して多くない。エリック・クラプトンやジェフ・ベックらがリスペクトするギタリストで、ミュージシャンズ・ミュージシャンの典型だが、インターネットやら何やらでいくらでも情報が入る今の時代になっても、残念なことに、知名度が上がるどころか忘れ去られつつあるのでは…と不安にすらなってしまう。

 ブキャナンは、1939年生まれで、1988年に怪しげな“自殺”を遂げている。フェンダー社のテレキャスターを駆使した多彩な奏法が特徴で、いろんなジャンルの演奏を得意とするものの、ブルースあるいはブルース・ロック的な演奏は彼の根幹を成す。アルバムによって、結構作風が違っていたりもするけれど、ソロ第2作のこの『伝説のギタリスト(Second Album)』(当時の邦題は『伝説のギタリスト ロイ・ブキャナン登場』)の演奏は、彼の得意とする演奏スタイルがストレートに反映されているという点で、まさしく本領発揮の盤と言えるのではないかと思っていたりする。

 アルバムのどこを切り取っても捨て曲がなく、真骨頂のテレキャスター演奏が炸裂するといった感じなのだけれど、敢えて何曲かピックアップしておきたい。3.「ファイヴ・ストリング・ブルース」の鬼気迫る演奏は、本盤収録曲の中でも白眉と言える。その一方で、7.「エルモア・ジェイムスの賛歌」のようにリズムに乗った演奏も無視できない。さらに、前作からの傾向も引き継ぐ8.「シー・ワンス・リヴド・ヒア」のような、いくぶん長閑な曲調のナンバーもいい。

 一般の聴衆受けしづらいロイ・ブキャナンの作品としては、本作は相応のセールスをあげた盤である。でも、実は、そうした売り上げ云々とは関係なしに、こういう内容こそが名盤として生き残っていく(個人的・希望的観測を含め)という風になってほしいと、密かに願っていたりする。


[収録曲]

1. Filthy Teddy
2. After Hours
3. Five String Blues

5. Treat Her Right
6. I Won’t Tell You No Lies
7. Tribute to Elmore James
8. She Once Lived Here

1973年リリース。




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伝説のギタリスト [ ロイ・ブキャナン ]


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Last updated  2021年06月20日 06時01分15秒
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